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乃木坂46『サヨナラの意味』は橋本奈々未の“後ろ縦列”に注目 齋藤飛鳥は次を担う存在になれるか

2016年11月07日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『サヨナラの意味』初回仕様限定盤Type-A

 乃木坂46が、11月9日にリリースする16thシングル『サヨナラの意味』の先行フル配信を発売1週間前の11月2日にスタート。各収録楽曲のMVも順次公開している。


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 今作のセンターを務める橋本奈々未がグループ卒業、芸能界引退という話題がワイドショーにまで波及する一方で、今作は“いつもと違う夏”を経験した乃木坂46が新たな一歩を踏み出した節目の作品でもある。


 特典DVDには、各収録楽曲のMV以外に「ドキュメンタリー~サヨナラの意味~」「アンダー ドキュメンタリー~つま先の向こうに~」「2016年 乃木坂46 -いつもと違う夏-」がそれぞれ収められる。“いつもと違う夏”というのは、齋藤飛鳥がセンターを務めた前作シングル表題曲「裸足でSummer」の歌い出しの歌詞を引用したもの。その言葉が表すように、今夏グループが開催した『真夏の全国ツアー2016』は、永島聖羅、深川麻衣の2名の卒業を経験後、齋藤飛鳥を初めてセンターに据え迎えたツアーであった。かねてより“次世代”と呼ばれていた齋藤に『真夏の全国ツアー』での先頭を委ねたことは、今振り返ると英断だったと言える。


 ここで注目すべきは、「サヨナラの意味」選抜メンバーの橋本の縦後ろ列のフォーメーションだ。「19名選抜」「十一福神」「高山一実のフロント昇格」など今回のフォーメーションに関してトピックは幾つもあるが、西野七瀬、白石麻衣を両脇に据える橋本の後ろには、2列目に堀未央奈、齋藤飛鳥、3列目には桜井玲香、生駒里奈と続く。堀と齋藤はそれぞれグループのセンターを経験しており、今作では2人でのユニットで「あの教室」、堀はユニット・サンクエトワールとして「君に贈る花がない」にも参加している。桜井はグループのキャプテンであり、橋本にとって信頼しあえるメンバーとして卒業発表に同席。生駒は橋本と5年間グループの第一線を走り、苦楽を共にしてきた一人だ。この縦列はライブやテレビ番組でセンターメンバーがカメラで抜かれた際に、同じ画角に収まる位置にある。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)をはじめ、すでに様々なテレビ番組で「サヨナラの意味」を披露しているが、フロントメンバーと同等とも言えるフレームインを果たしている。


 深川麻衣の卒業センターシングルとなった「ハルジオンが咲く頃」は、この夏に明治神宮野球場で開催した『真夏の全国ツアー2016 ~4th YEAR BIRTHDAY LIVE~』で、深川をリスペクトし公私ともに仲の良かった川後陽菜へとセンターが受け継がれた。「サヨナラの意味」もいずれ橋本からセンターが受け継がれるわけだが、橋本のすぐ後ろのポジションであり彼女とプライベートでも仲の良い齋藤は12thシングル『太陽ノック』で橋本とペアPVを演じている。さらに、「サヨナラの意味」のストーリー仕立てのMVでは“棘人”という種族である橋本の妹役として登場していることを特筆しておきたい。


 12月6日から9日には日本武道館にて年末恒例となった『Merry Xmas Show』を開催。今年は『選抜単独公演』『アンダー単独公演』の2公演が隔日にわたり行われる。これは初の試みであり、今作のアンダーセンターを務める寺田蘭世に注目が集まる。また、10日には3期生の『お見立て会』を開催。未だメディア露出が少ない3期生メンバーが、武道館という大きな会場でどのようなパフォーマンスを見せるのか。約3年半ぶりのメンバー加入に選抜メンバーをはじめ、アンダーメンバーも刺激になることだろう。


(渡辺彰浩)