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アウディWEC撤退でテクニカルディレクター、ヨルグ・ザンダーがザウバーF1へ

2016年11月07日 06:41  AUTOSPORT web

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ヨルグ・ザンダー
ザウバーF1チームが、アウディのテクニカルディレクター、ヨルグ・ザンダーとの契約を発表する見込みであることが分かった。ザンダーは来年、テクニカルディレクターとしてザウバーに加入するものとみられている。

 アウディは今シーズン限りでWEC世界耐久選手権から撤退する。これに伴い、ザンダーは技術部門責任者の職から退き、ザウバーのテクニカルディレクターを務めることを決めたようだ。ザウバーは2016年シーズン開幕直前にマーク・スミスが離脱して以来、テクニカルディレクター不在のまま戦ってきた。

 現在52歳のザンダーは、F1において豊富な経験を持ち、過去にトヨタ、BARホンダ、ウイリアムズ、ホンダ、ブラウンGPなどで仕事をしてきた。

 彼にはBMWザウバーに所属した時期もあり、テクニカルディレクター、ウィリー・ランプの下でチーフデザイナーとして1年を過ごした。

 ザンダーは自動車エンジニアリング会社を設立するため2009年にF1を離れ、2011年にはHRTと契約締結間際までいったがそれは実現しなかった。その後、2015年に彼はテクニカルディレクターとしてアウディスポーツに加入した。
 しかし英AUTOSPORTの情報では、来年、ザンダーはザウバーのテクニカルディレクターとしてヒンウィルに戻るものとみられる。

 ザウバーは今年の夏にオーナー変更を発表して以来、体制変更を進め、人員を増強してきた。

 8月末にはマックス・フェルスタッペンのエンジニアを務めたセビ・プホラルがヘッド・オブ・トラックエンジニアリングとして、9月にはニコラス・エネル・デ・ボープレがヘッド・オブ・エアロダイナミクスとして、またフェラーリとハースに所属した経験を持つルース・バスクームがレースストラテジストとして、それぞれザウバーに加入している。