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ロン・ハワード、『インフェルノ』でトム・ハンクス起用の理由明かす

2016年11月06日 20:41  リアルサウンド

リアルサウンド

【左から】ロン・ハワード、トム・ハンクス

 ロン・ハワード監督作『インフェルノ』の新コメントが公開された。


参考:トム・ハンクスがサウジアラビアで異文化体験 『王様のためのホログラム』公開決定


 本作は、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く、ダン・ブラウン原作のミステリー映画シリーズ3作目。天才宗教象徴学者ラングドン(トム・ハンクス)が、人類滅亡の計画を企てる生化学者ゾブリスト(ベン・フォスター)の謎に挑む。


 主演のトム・ハンクスがラングドンを演じるのは、本作で3度目。『ダ・ヴィンチ・コード』製作時、原作ファンの間では、主演候補にラッセル・クロウ、ヒュー・ジャックマン、ジョージ・クルーニーらの名前があがる中、ロン・ハワード監督は「考えるまでもなかった。僕もブライアン(プロデューサー)も、トム以外の俳優は一度も考えなかったよ」と語る。


 監督は、「ラングドンは行動派でないのにも関わらず、エキサイティングでスリル満点の謎に関わることになる思考派の男。そんな主人公をストーリーの中心に据えたという点が、このシリーズで大いに気に入っているポイントなんだ」と述べ、ラングトン抜きでは本シリーズは語れないと説明する。さらに、「“天才ときたらトム・ハンクスだろう”と確信していたんだ」と、トム・ハンクスへの信頼の高さを明かしている。


 このトム・ハンクスの抜擢は、“シリーズ生みの親”原作者ダン・ブラウンも納得だったという。原作では“ハリソン・フォード似”だとされているラングドンだが、これまでのシリーズを振り返ったダン・ブラウンは「トム・ハンクス以外、一体誰にラングドンを演じてほしいと言うんだい?」と断言。「彼に演じてもらえて本当に光栄だし、それを見ているのは喜びだった。彼はプライベートでもとても知的で、好奇心にあふれ、独学の人。このキャラクターに本当にぴったりだったんだ」と語っている。


 また、本作のラングドンは、頭の怪我によって状況を全くつかめない記憶喪失状態になっており、さらに理由も分からぬまま何者かに命をも狙われている。監督は「これまでにはない弱さがあるからこそ、人間関係のドラマが生まれている。トムにとっては今まで以上に演じ甲斐のあるものだと思う」と語る。(リアルサウンド編集部)