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天候変動や実需志向に苦戦「ユナイテッドアローズ」17年3月期第2四半期は増収減益

2016年11月04日 20:42  Fashionsnap.com

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ユナイテッドアローズ 本部オフィス Image by: FASHIONSNAP
ユナイテッドアローズが、2017年3月期第2四半期決算を発表した。連結売上高は650億8,300万円(前年同期比101.5%)、営業利益が17億1,400万円(同47.4%)、経常利益が18億300万円(同49.8%)で増収減益。天候不順等の外部要因に対してMDが柔軟に対応できなかったことなどにより、売上・売上総利益率ともに計画未達となった。

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 売上計画未達の主な要因は、残暑など気候の変動が激しいなか昨年と同様のスケジュールで商品を展開したことで実需志向におけるニーズとの間にズレが生じたことや、ファッショントレンドの変化が小幅な中、新たな提案の不足、売れ筋アイテムやジャンルへの積み込み不足などが挙げられた。また、売上計画未達に伴い在庫が増加し、値引き販売が拡大したことで売上総利益率も未達となった。
 今後の対策としては、客の購買モチベーションにそったMD進行や、立ち上がり時期には多少の気温変動に影響を受けない中軽衣料や雑貨などの強化、適正品番数の見極め等を実施。売上未達により在庫を残している事業を中心に今秋冬から品番数や色展開を見直し、前期と比較して1~3割程度の品番数の削減と売れ筋商品の追加を行う。
 竹田光広代表取締役社長は先物が売れない要因について、大量生産・大量消費、他店で売れているものを作ることによる商品の同質化やセールの長期化といったことから客に「今買わなくても」という心理にさせている業界の責任もあると話した。品番数の絞込みについては、商品を同質化するのではなく「品番を絞ることで1点1点の商品に対する作り込み精度を上げ、差別化を図る」という。