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[Alexandros]はなぜファッションとの相性が良い? 『Mステ』披露「Feel like」を機に考察

2016年11月04日 19:22  リアルサウンド

リアルサウンド

[Alexandros]『EXIST!』(初回限定盤A)

 [Alexandros]が、本日11月4日に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。彼らは同番組に今年すでに3回出演を果たしており、番組にとっても馴染みの出演者の一員となってきた。


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 [Alexandros]が本日番組で披露する楽曲は「Feel like」。全編英語詞による軽快でポップな曲調が、楽曲に透明感や柔らかさを与えるナンバー。同曲は[Alexandros]が11月9日に発売するアルバム『EXIST!』の収録曲で、アパレルブランド『GLOBAL WORK』のCMソングに起用されている。CM放送開始当初、SNSでは「曲名が知りたい」「フルで聴きたい」などのコメントが数多く寄せられ、聴く者に大きな印象を残した楽曲だ。


 同ブランドの今期テーマは“feel it 感じるものだけが、本物 THE AIR,THE COLOR,THE TEXTURE,AND THE RHYTHM”。CMでは“男女の出会い”をモチーフに、そのテーマを表現。爽やかな楽曲と<I feel like singing without a word(言葉を使わずに歌ってみたい)><I feel like dancing without a step(ステップを踏まずに踊ってみたい)>といった歌詞がCMのテーマと見事に融合し、スタイリッシュな世界観を盛り上げる役割を果たしている。


 作詞作曲を手掛けた川上洋平(Vo.&Gt.)は「歌詞にもあるように、聴いた人に“言葉を使わないで歌いたくなるような” “ステップを踏まずに踊りたくなるような”そんな感覚になって欲しいと思っています。とにかくまずは感じて欲しいです」とCM公開時にコメントを寄せており、『GLOBAL WORK』が掲げるテーマを一度自分の中に吸収した上で同曲が制作されたことを感じさせた。


 これまでも[Alexandros]は、ファッションやブランドイメージの象徴となるタイアップを手がけてきた。『NIKE+ FUEL BAND SE』とタイアップした「Run Away」や、ファッションブランド『LITHIUM HOMME』とのコラボレーションによる、2013年秋冬コレクションのテーマ曲「Oblivion」収録シングル『Run Away/Oblivion』の発売などである。「Run Away」では、当時初めてピアノアレンジを導入し、エレクトロなテイストを用いることでスポーツブランドにふさわしい疾走感を表現。また『LITHIUM HOMME』では、2013-14年秋冬コレクションの“モードとロックの融合”をコンセプトにしたコラボレーションプロジェクトの一環として、楽曲以外にもコラボグッズとしてレザージャケットを制作するなど、大々的なコラボを行った。川上洋平はアパレルブランド『glamb』2016年春コレクションやファッション誌など、ファッションモデルを務めることもしばしば。洋楽的なバンドサウンドとスタイリッシュなアーティストイメージが、ファッションとの相性の良さを生み出しているのではないだろうか。


 [Alexandros]は、ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(関西テレビ・フジテレビ系)のオープニング曲「Girl A」、映画『ターザン:REBORN』の日本版主題歌「Nawe, Nawe」、2017年公開予定の映画『きょうのキラ君』主題歌「今まで君が泣いた分取り戻そう」など、ドラマや映画などへの楽曲提供も盛んではあるが、ファッションとの相性は現在のロックシーンにおいて先陣をきっているように思う。「Feel like」はロックファンのみならず、ファッションを間口として多くの人々に届く可能性を秘めた楽曲である。(大和田茉椰)