現代人にとって、いっときも手放せないものになっているスマートフォン。トイレやお風呂はもちろん、食事の最中にも手放さない人の姿を街中でよく見かける。中には集団でランチをしているのに、会話もせずにそれぞれスマホを眺めている場合もある。
11月2日放送の「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)では、そんないまどきのスマホ事情が問題になった。28歳の男性会社員は「食事中にスマホをいじる人」に腹を立てて番組に相談。さらにツイッターユーザーがネットで紹介して、話題が拡散している。
時代が変われば「マナー違反でなくなる日が来る」
この男性会社員は、一緒に食事に行った際にスマホ画面から目を離さない友人に不満を抱いている。会話が弾まず、料理を味わう様子もないことがその理由だ。これにマツコは「おっしゃることはよくわかるけど、そこには立ち向かわないようにする」とコメントした。
「ごはんを食べながらスマホを見ることが、マナー違反でなくなる日が来る。肌身離さずスマホを持っている時代になったのだから」
つまりスマホが生活に密着した現代では、食事中にスマホをいじるのは仕方ないことだというわけだ。有吉は「昭和の古い家庭では、『飯食ってるときにしゃべんじゃねえ』というルールだった」と振り返り、マツコも父親から同じように怒られたと明かたうえで、こうツッコミを入れていた。
「でも自分は新聞読んでるんだから。スマホと一緒じゃんよ」
確かに昭和のお父さんは、食卓で新聞を読んでいたものだ。スマホは新しいツールだから強い抵抗感を示す人がいるけど、実は昔から「みんなやってることだったのよ」というのが、マツコの結論なのだ。
「ほんと嫌いめっちゃ悲しくなるつらい」という声も
とはいえ、父親が食卓で新聞を読むことと、相談内容を一緒にできるかどうか微妙なところもある。そもそも相手が父親ではないし、昔だって会食中の友人が新聞を読んでいたら腹が立ったことだろう。ツイッターには、食事中に相手にスマホをいじられるのが嫌だという人のコメントが見られる。
「食事中に確かにずっとスマホ弄ってる人は嫌だなぁ…会話したくないんかな?」
「自分一人の時だけならまだしも、誰かが一緒にいる時はちょっと控えるべきな気がする」
「食べながらずーっとスマホ見てるひとほんと嫌いめっちゃ悲しくなるつらい」
その一方で「時々自分も無意識にやっちゃってる」という理由から、他人がやっているときにも「文句は言わないことにしている」という人もいた。「やらないようにしてるけど癖になってる」のでやめられない人もいるようだ。
「時間を有効に使える」という肯定的な人もいる
R25が10~30代の男女300人に行ったアンケートでも「1人で食事をする時、料理を食べながらスマホを操作する」と回答した71.0%の人に「食事中のスマホ操作」の印象を聞くと「否定的な印象」を持つ人が88.7%にのぼっていた。自分はついやってしまうが、他人の行為は不快に感じる人が多いらしい。
それでも「時間の短縮になるから」(19歳・女性)、「時間を有効に使える」(29歳・男性)と肯定的な意見も1割以上いる。やはりマツコの言うように、時代とともにマナーは変わっていくのだろうか。
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