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ヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング AsLMS第1戦珠海 レースレポート

2016年11月04日 10:41  AUTOSPORT web

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ランボルギーニ・ウラカンGT3でAsLMSに挑むヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(#6)
2016年11月03日

2016-17 アジアン・ル・マン・シリーズ第1大会(中国・珠海)レビュー
--初陣で一時トップを快走、3位表彰台を獲得--

■大会概要
開催地:中華人民共和国・珠海(珠海国際サーキット:一周4.319km)開催日:2016年10月28日(金)~30日(日)

■珠海レビュー
10月29日(天気:薄曇り~⾬/路面:ドライ~ウェット)予選8番手(GTクラス)10月30日(天気:晴れ/路面:ドライ)決勝3位(GTクラス)

中華人民共和国・広東省珠海市の珠海国際サーキットで10月28~30日、全4大会で構成されるアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)の第1大会が総勢29台(GTクラスは15台)の参加により実施されました。

 イタリア・フォルリに本拠を置くヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)は、ランボルギーニGT3ファクトリー・ドライバーのエイドリアン・ザウグ、ランボルギーニGT3ジュニア・プログラム・ドライバーのケイ・コッツォリーノ、ランボルギーニGT3ジュニア・プログラム・ドライバーのコリー・ルイスの3人を起用し、AsLMSのGTクラスに車両番号「6」の「ランボルギーニ・ウラカンGT3」で挑みました。

 GTクラスの8番グリッドからスタート・ドライバーを務めたコッツォリーノは、レース開始間もなく果敢な追い上げを披露し、3周目には早くもGTクラス4番手、6周目にはGTクラス2番手へ進出する快進撃を見せました。

 スピン/コースアウトする車両の排除などでセーフティーカー(SC)が立て続けに導入されるなか、6号車はその機会を利用して早めのピットストップでタイヤ交換/燃料補給などを実施。ライバルがピットストップを実施しなかったため、見た目の順位は大きく落としながらも、4時間の耐久レースを俯瞰すれば優位な立場で粛々と周回を重ねました。

 実際、次のSC導入ではピットストップせずコースを走り続けて難なくトップへ浮上。再びのSC導入でコッツォリーノからザウグへステアリングが渡った時点で3番手へ後退しましたが、前の2台は一度もピットストップを実施しておらず、VSRの6号車は実質的にトップを走っている状況でした。

 前の2台のピットストップで自的にトップへ浮上し、2番手に約40秒のアドバンテージがあった残り1時間20分の時点で、VSRの6号車のスアリングはザウグからルイスへと託されました。

 しかし、残り約1時間を切った時点でまたしてもSC導入となり、約40秒のアドバンテージは一気に消滅。さらに、残り約30分の時点でルイスはタイヤのパンクに見舞われて緊急ピットインを余儀なくされました。VSRのAsLMS初陣は不運に見舞われ、惜しくも3位でチェッカードフラッグとなりました。

 なお、AsLMS第2大会は日本の静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイで、12月02~04日に開催されます。

■ケイ・コッツォリーノのコメント
「当初、僕らはAsLMSのレースを楽観視して臨みましたが、トップチームやトップドライバーのレベルはやはり侮れませんね。簡単に勝てるわけではないとあらためて気付かされましたし、ジェントルマン・ドライバーの追い越しも注意が必要でした」

「今回、純粋にこのコースで僕たちのクルマのスピードは、前の2台のフェラーリに敵いませんでした。でも、一時はチームの戦略がうまくハマってトップに立てた。不運に見舞われて勝てませんでしたが、次の富士ではランボルギーニで速さを見せつけます」