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元・1Dゼイン・マリク「不安障害を公表したわけ」を語る

2016年11月03日 18:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「単なる“体調不良”」とは言わなかったゼイン・マリク(出典:https://www.instagram.com/zayn)
ワン・ダイレクション活動中は、摂食障害を患い激ヤセしてしまったというゼイン・マリク。脱退後は肩の荷が下りたのか、好きな音楽スタイルを追求しているものの、ソロアーティストになった今は耐え難い不安感に苛まれることも多いという。そんな中ショーをキャンセルするなどしファンに心配をかけているゼインは、自身が不安障害を患っていることを公表。イメージダウンを危惧した関係者からは「体調不良ということにしておけばいい」とアドバイスされたが、ゼインは自ら「事実を公表すべき」と決意、正直に現在自分が抱えている問題を明かしたという。

このほどゼイン・マリクが何度かパフォーマンスをキャンセルした件を振り返り、自著にこう綴った。

「どうにもならなかった。精神的に、不安感に負けてしまったんだ。体も、(こんな状態では)機能しないと自分でも分かった。それでやむを得ずショーをキャンセルしたんだ。」
「関係者のひとりには、声明文を書けばどうかと言われた。『体調不良だと発表すれば良い』とアドバイスされたんだ。でもそれは嫌だった。事実を伏せて何かを発表するのではなく、本当のことを言いたかったから。不安障害は恥だと思うようなことじゃない。毎日何百万人もの人がこの病気の影響を受けている。同じ症状を経験しているファンだっている。だから、みんなのためにも正直に事実を明かしたい。そう思ったのさ。」

ちなみにワン・ダイレクションのメンバーとして活動中にも、同じ症状に見舞われることは「あった」という。

「そう、当時も大きな不安感に苛まれていたんだ。でもバンド内にいたおかげで、少なくとも症状を管理することはできた。でもソロに転向してからというもの、以前にも増して露出はぐんと増えたと感じた。そんな中でパフォーマンスする心理的なストレスが手におえなくなったんだ。でも不快な部分を隠すより、全てを話さなきゃ。僕には話す必要があると分かっていた。」
「(身体的な)病気だなんて言いたくない。みんなに何が起きているのか知ってほしい。そして(不安障害を抱えていることを)僕は恥ずかしく思ったりはしない。」

そんな決断を下したゼインに対し、関係者達も理解を示したという。そして最終的には「やはり正直に問題を明かすのが良い」と同意してくれたといい、それによりゼインは自信を持って不安障害を公表できたそうだ。

ちなみに不安障害を公表後は「本当なのか」と疑う声が噴出。それについては「業界にいる限りしかたのないこと」と納得しているというが、その一方で「実は私も…」と多くの人が不安障害をゼインに告白。理解ある人々から受けたサポートもまた大きかったという。

出典:https://www.instagram.com/zayn
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)