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苦境のハースF1、グロージャン「僕たちのチームはなにもうまくいっていない」

2016年11月03日 10:11  AUTOSPORT web

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F1メキシコGP 予選最下位となったロマン・グロージャン
ロマン・グロージャンはメキシコGPの週末、ハースは「なにもうまくいっていない」と語った。チームが苦戦に陥った原因は不明なままだ。 

 グロージャンはハースの第9戦オーストリア以来となるポイントを先日オースティンで獲得したが、メキシコGP予選最下位でグリッド最後列という結果に関して「受け入れがたい」と語っている。

 ハースはサプライヤーのブレンボから新しいマテリアルを導入したが、ブレーキは改善されずハンドリングのバランスも悪くなったとグロージャンは不満をもらしていた。

 土曜の夜にグロージャンのフロアを以前と同じ仕様に戻したが問題は解決されず、グロージャンはチームメイトのエステバン・グティエレスより遅い予選20位で終わった。

「この週末はどうしてこうなったのか自分でも理解できない。パーツを交換して車を分析してみたが、問題点は見つからなかった。レース中、マシンは上手く走らず、扱いも大変で運転しにくかった。僕たちはなにもうまくいっていない」

 問題は何だと思うかと聞かれて彼は「一貫性がない事だね。アンダーステアかオーバーステア、何が出るかはわからないんだ」

「ブレーキを踏むと左に引っ張られてしまう。よくわからないが本当に奇妙なんだ。マシンが本来するべき動作をしなかった」


 グティエレスは、自身のホームレースについてデビュー以来最低の結果だったと述べ、チームは原因がまだわかっていないことを認めるも、これからの方向性ははっきりしていると語った。

「直近のいくつかのレースで順位がかなり落ちてしまったけれど、僕たちはひとつのチームとして仕事をし、以前の順位に戻らなければいけない」とグティエレスは語った。

「良い事も悪い事もあったが、パフォーマンスの点でいえば今回は僕たちにとって最悪だった」

「だけど僕たちはこの事実を受け入れ最善の方法で戦い続けるしかない」

「いくつかいい内容のディスカッションを持つことができた。問題点への理解を深めることができたから、エンジニアたちはなぜそれが起きたかを理解しつつある」

 ギュンター・シュタイナーによるとハースは一時期「バラバラ」だったが、チームは今では物事を好転できると確信している。

「何が問題なのかはわかっている、我々はバランスを見つけられていないのだ」

「タイヤウインドウがもたなかったし、今週はパフォーマンスを発揮することができなかった」

「状況を改善するためにまず素直にならなければいけない、この週末は金曜日の時点からいい仕事ができなかった」

「我々の予選を見ただろう。ひどい結果だったがレースにはこういうときもある。我々ができる事はこれからのふたつのレースに向けて態勢を整えることだ」

「実力があるのはわかっている。2レース前にはQ3に入る事ができたんだから。それがなぜこんな結果になってしまったのだろう? 私にはわからない」