メキシコGPでのセバスチャン・ベッテルの行動をレッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが非難したことに対し、フェラーリF1のチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、マルコから何かを教わるつもりはないと述べ、批判を退けた
フェラーリのベッテルとレッドブルのリカルドはメキシコGPのレース終盤で4位争いの中、接触。レース直後にリカルドは、ベッテルの行った防御のドライビングについてペナルティを科されるべきだと述べた。
今年、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ポジションを防御する際、ブレーキングゾーンで進路変更をすることに関して繰り返し批判を受けてきた。ヘルムート・マルコはこれについてフェルスタッペンを擁護してきたものの、メキシコでリカルドに対して同様の動きをしたベッテルを非難したとドイツメディアが伝えている。また、マルコはベッテルの無線での暴言についても批判、「4度のワールドチャンピオンにふさわしくない」と述べたという。
ベッテルは最終的にそのドライビングに関して10秒加算のペナルティを受け、3位から5位に降格された。
この決定に驚いたと語ったアリバベーネは、今回のインシデントに対する考えを報道陣から聞かれ、マルコは自分のチームのことに集中し他チームを批判したりすべきではないと示唆した。
「皆、自分の問題について考えるべきであり、他人を責めるのは間違っている」とアリバベーネ。
「ヘルムート・マルコから教育を教わることはない。他の誰からもだ」
フェルスタッペンはベッテルから3番手のポジションを防御している際にコースオフしたが、コースに復帰する際にポジションを維持したため、ベッテルはチーム無線で悪態をつき、最終的にはFIA F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングに対しても不適切な発言を行った。レース後、フェルスタッペンはコース外に出てアドバンテージを得たとしてペナルティを受け、降格されたが、ベッテルの無線での発言も大きな問題になった。
フェルスタッペンはコース上とチーム無線でのベッテルの振る舞いは「ばかげている」と述べたが、ベッテルは彼の行動は「感情とアドレナリンが高まった」ことの結果だと主張した。
ベッテルはレース後にホワイティングの元を訪れて事情を説明、その後、FIAに対して正式に謝罪の手紙を送り、FIAはこれを受け入れ、無線での暴言に関するペナルティを科さないことを決めた。
「私とセバスチャンは話し合った。私がドライバーと何をしているのかを公の場で言う必要はない」とアリバベーネ。
「彼は(ホワイティングに対して)釈明したし、二度とこういうことは起きないと私は信じている」