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議論を起こす、フェルスタッペンの攻撃的アプローチ。メルセデス、レッドブル代表の見解

2016年11月02日 19:01  AUTOSPORT web

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フェルスタッペンのアグレッシブな走行はさまざまな議論となりつつある。
メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、メキシコGPのファーストラップで起きたマックス・フェルスタッペンのニコ・ロズベルグに対するホイール接触事故について、F1で「起きるべきではないこと」だと述べた。

 メキシコGP決勝開始まもなく、ロズベルグをオーバーテイクして2位を狙おうとしていたフェルスタッペンは、1コーナーの出口でロズベルグにぶつかった。

 フェルスタッペンはコーナーをショートカットし、なおもロズベルグを抜こうと迫ったが、レース終盤でコースを外れた後も、セバスチャン・ベッテルから3位のポジションを守ろうと動かなかったことで、レース後にペナルティが科された。

「彼が最後に科されたペナルティはこれまでのドライビングの結果かもしれない」とウォルフはレース終了後に語った。

「どれだけエネルギッシュがあろうが、偉大な者がどれだけ非情であろうが、ポイントリーダーの座を巡ってあと3戦を最後まで戦おうというのなら、ホイールの接触などあってはならないことだ」

「(フェルスタッペンの)走りは新鮮で冷酷だ。私は気に入っているが。チーム(レッドブル)は彼に無線で『ニコにはクリーンに行け』と伝えていた。これが私が彼に言ったことそのままだよ。最後から3戦目のタイミングでポイントリーダーのホイールに接触するなとね」

「チームはフェルスタッペンに指導したが、彼がマシンに乗ってバイザーを下ろしている時に伝えるのは難しい」

 ロズベルグはメキシコで2位でフィニッシュした。残り2レースとなった時点でメルセデスのチームメイト、ルイス・ハミルトンに19ポイント差をつけている。彼はフェルスタッペンにターン1で衝突され、レースは終わったと思った。

「彼は限度を超えていた。フロントタイヤはロックアップしていたし、幅いっぱいに走って僕をトラック外に押し出したんだ」とロズベルグは語った。

「あの衝撃は大きかった。テレビで見てもわからないと思うけど、感じでいうと最大の衝撃だった。僕は思ったよ。『ああ僕のマシンは終わったな』って。実際、あの後ステアリングは少し補正が必要だった」

「でもペナルティを科すかどうかは僕が判断することじゃない。彼らはペナルティを科さなかった。僕はそれを受け入れるよ」

レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーはフェルスタッペンのロズベルグに対するアグレッシブな動きを擁護した。

「彼はギャップを見てそれを埋めようとした。それが彼をあのようなエキサイティングなドライバーに作り上げているんだ。マックスはニコの勝利に責任など負っていないからね」

 フェルスタッペンのチームメイト、ダニエル・リカルドはハミルトンもターン1でのロックアップとコースを離れてアドバンテージを得たことについて、ペナルティを科されるべきだったと考えている。しかしウォルフは、ハミルトンやフェルスタッペンの1周目の出来事についてペナルティを科さないのは結局正しいことだと感じている。

「あれは1周目で、我々は守りに入っていた。だから状況が違う。そしてポジションを守っていたのでもない」とウォルフはハミルトンのケースについて述べた。

「あのファーストコーナーのスチュワードたちは寛大だったんだ。彼らはマックスにもペナルティを科していないんだから。ふたつのケースを比べてみると、おそらく両方とも正しい判断がされているよ」