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lolが発揮した多面的な才能ーー初ワンマンライブツアー初日をレポート

2016年11月02日 15:01  リアルサウンド

リアルサウンド

lol

 男女混合ダンス&ボーカルグループの新星「lol(エルオーエル)」。メンバー全員がダンスとボーカルを担当し、10代・20代から圧倒的人気を誇る彼らの初ワンマンライブツアー『lol live tour 2016 [101]』が、10月26日東京・赤坂BLITZ、29日大阪・amHALL、30日名古屋・ダイアモンドホールにて行われた。今回、その記念すべき初日を飾った東京公演の模様をレポートする。


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 当日、会場に入ると、モニターにはライブスタートまでのカウントダウンが映されていた。開始10秒前になると、ファンも一緒にカウントダウンコール。「ゼロ!」の声と同時に、メンバーが登場すると思いきや…数字が“1分01秒”まで巻き戻った。ライブツアー名である「101」が表示されたのだ。歓声が上がると同時にモニターにはオープニング映像が流れ出し、いよいよライブがスタート。1曲目は「ladi dadi」。会場が一気に盛り上がったところで、デビュー曲である「fire!」を披露。メンバー全員が歌って踊れるところを見せつける。hibikiが「盛り上がる準備はできてますか!」と観客を煽り、「pop that!!」へ。佐藤友祐、honoka、moca、hibiki、小見山直人の順にソロダンスを披露し、各々の個性をアピールした。MCでは自己紹介のあと、「みんなでライブを作っていきたいです。いいですかー!」(佐藤)、「めっちゃ楽しみにしてました。みんなの心の中に幸せが溢れたら良いなと思います!」(moca)とそれぞれ胸の内を語った。


 そして、12月14日発売となる4thシングル曲「bye bye」を披露。振り付けリニューアル後の初披露だそうだ。その後は「follow me」、「shake shake」とダンスナンバーが続き、先輩グループとなるglobeの「SWEET PAIN」のカバーや、メジャーデビュー前の楽曲「gimme gimme」を繰り出す。彼らは事前にTwitterを使って各曲の“ファンダンス振付”を発信しており、ほとんどの観客がその振付を覚えてきていた。だからこその一体感が、会場中に広がっていた。


 今回のツアーでは、各地で1曲ずつ新曲を披露したそうで、東京ではしっとりとしたナンバー「hikari」を披露した。lolの歌に聞き入っていると、女性メンバーのみの楽曲「brand new story」、男性メンバーのみの楽曲「girl is mine」がスタートし、lolの表現の幅の広さに驚く。全員が赤い衣装に着替えた後は、「hanauta」、「think of you」とご機嫌な楽曲で会場を盛り上げた。どのメンバーもデビューして1年とは思えないパフォーマンス力なのだが、とりわけhonokaのスペックの高さが目につく。ダンスはもちろん、高音も低音も良く声が出ており、ラップも上手い。マルチな才能に誰もが気づいたはずだ。


 男性メンバーによる声出し練習が行なわれ、観客のボルテージは最高潮に。その勢いを持ったまま、「starlight」、「woooooh!!」、「hello!」と踊れるナンバーが次々と披露される。途中、サイン入りカラーボールが客席に投げられたり、lolらしいキレキレで息の合ったダンスが披露されたりと、自ずと心が弾んでしまう。ラストナンバーは「spank!!」。佐藤の「みなさん今日は本当にありがとうございました!」という声とともに、メンバーは笑顔でステージを去っていった。


 しかし、もちろんこれで終わりではない。アンコールでは各々カスタムされたツアーTシャツに黒のボトムという衣装で、「heartbeat」、「hanauta」を披露し、観客と一緒に記念撮影が行なわれた。ちなみに、アンコール曲は事前にファン投票で決めたそうで、メンバーもファンもタオルを回しながら2回目となる「fire!」、「gimme gimme」で盛り上がる。最後は「以上、lolでした! ありがとうございました! 大阪、名古屋とツアーが続きますが、引き続きよろしくお願いします!」という佐藤の挨拶とともにライブに幕を下ろした。


 エンドロールでは練習風景やおしゃべりしている様子などが流れ、メンバーの素の表情も見ることができた。その中で2017年春に全国ツアーが開催されること、2017年1月8日に原宿アストロホールにてファンクラブイベントを開催されることを発表。最後の最後まで、ファンを楽しませる工夫がいっぱいのライブだった。(高橋梓)