かつてチャンプカーやインディカーでも活躍した女性ドライバーのキャサリン・レッグが、来季に向けアキュラのプログラムに加入し、IMSAユナイテッド・スポーツカー選手権(USCCウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ)に、新型NSX GT3を投入するマイケル・シャンク・レーシング(MSR)からエントリーすることが発表された。
過去3年間は同選手権でプロトタイプ・デルタウイングをドライブしていたレッグだが、来季はアキュラの新型マシンのステアリングを握り、GTデイトナクラスに移籍することを決めた。イギリス出身で現在36歳の彼女は、今季のIMSAデトロイト戦でスポットドライバーとしてMSRのリジェ・ホンダJSP2をドライブしており、チームとのリンクにも自信を見せている。
MSRは来季2台のNSX GT3を走らせる予定で、まだ各車のペアリングなどは未定となっているものの、レッグは長年チームに所属するアンディ・ラリー、ジェフ・シーガル、オズワルド・ネグリJr.らとマシンをシェアすることとなる。
ただし、NSX GT3がエントリーするGTDクラスでは、シルバードライバーの登録が各マシンに1台までとのレギュレーションがあるため、シルバードライバーであるレッグ、シーガル、ネグリJr.の配車をどのようにするかは一考の余地がありそうだ。
また、もう一方のアキュラ・ワークスとなるリアルタイム・レーシング(RTR)は、来季のピレリ・ワールドチャレンジにこちらも2台のマシンを投入。それぞれチームのレギュラーを務める名手ピーター・コックスと、ライアン・エバースレーにステアリングを託すこととなっている。
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)の代表を務めるアート・セント・シアーは、ピレリワールドチャレンジに投入する2台と合わせて、ドライバーの陣容に手応えを感じていると述べた。
「高いスキルと経験を持つ、我々のこのドライバーラインアップを見れば、彼らが新型NSX GT3を必ずウイナーズサークルに連れて行ってくれると信じている。彼らがアキュラのパフォーマンスDNAを象徴する戦いをファンに見せてくれることを願っている」