チームカガヤマは、浦本修充がFIM CEVレプソルインターナショナル選手権の最終戦スペイン(バレンシア)大会にスポット参戦すると発表した。
今季からチームカガヤマに移籍した浦本は、現在J-GP2クラスでランキングトップにつけており、先月開催されたMotoGP日本グランプリでは、同クラスのチームが一丸となって協力し、Moto2クラスヘのワイルドカード参戦を果たした。
今回、スポット参戦が決まったCEVレプソルインターナショナル選手権は、数多くのトップライダーを輩出してきたスペイン選手権で、MotoGPへの登竜門的な選手権となっている。現在レプソル・ホンダに所属するダニ・ペドロサやマルク・マルケスといったスペイン人ライダーのほか、ドゥカティのテストライダーを務めるケーシー・ストーナーなどの海外ライダーも参戦していた。
参戦チームは、バレンシアに本拠地を置く『JEG Racing』。参戦するクラスは最高峰のスーパーバイククラスで、マシンはスズキのGSX-R1000を駆る。
チームオーナーの加賀山就臣は『日本から海外へ、海外から日本へと選手が行き来できる環境を整えることが、モータースポーツ界の発展に繋がる』と考えており、全日本の最終戦に海外レースに参戦する清成龍一を呼び寄せた。その次なるステップとして、今回の浦本の海外レース参戦を考えていたという。
「浦本を海外のレースに参戦させることにより日本と海外とのレースの違いを経験してもらうだけでなく、今後より一層日本人ライダーが海外レースへ、海外ライダーが日本レースへ参戦しやすい環境作りに役立てられればと思います」と加賀山。
浦本は今回の参戦について「国外でレースをするのは今回が初めてとなるので、慣れないサーキット、慣れないバイクでどこまでいけるかすごく楽しみです。ひさしぶりの1000ccとなりますが、全力で頑張ります」と意気込みを語っている。チームカガヤマと浦本の新たな挑戦に期待したい。