トップへ

Sexy ZoneとKis-My-Ft2、デビュー5周年迎えた2つのグループの歩み

2016年11月02日 10:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 Sexy Zoneが、2016年11月16日にデビュー5周年を迎える。当日は、5周年記念ベストアルバム『Sexy Zone 5th Anniversary Best』をリリースすることも決定し、収録内容も随時発表され始めている。


 そして同じく、今年の8月10日にデビュー5周年を迎えたのがKis-My-Ft2。6月に5thアルバム『I SCREAM』をリリースし、7月1日から8月14日にかけて11公演のドームツアー『Kis-My-Ft2 CONCERT TOUR 2016 I SCREAM』を開催した。


 デビューから5年という節目を迎えた2つのグループ。それぞれの歩みを改めて振り返ってみたい。


(関連:Sexy Zoneはパフォーマンスで見せるグループに? 最新曲「よびすて」に感じた“成長”


■Sexy Zone


 Sexy Zoneは、2011年に結成しておよそ3年後に、メンバー間で様々な変動が起きた。2014年5月5日に開催した『Sexy Zone Concert Tour Sexy Second』の横浜アリーナ公演で、Sexy Zoneの弟分ユニットとして、メンバーの松島聡が所属する「Sexy 松」、マリウス葉が参加する「Sexy Boyz」を結成することを発表。そして、同年の10月1日には7thシングル『男 never give up』を中島健人、菊池風磨、佐藤勝利の3人編成でリリース。8月2日放送の『音楽の日』(TBS)には3人で出演し、楽曲を披露する姿があった。


 その後、Sexy Zoneは、2015年12月16日にリリースした10thシングル『カラフル Eyes』を機にメンバー5人が再び揃い、弟分ユニットSexy 松、Sexy Boyzが事実上の解散となった。松島が雑誌『QLAP!』2016年11月号にて、同作の発表会見時の心境を「自分としてはかなり厳しい壁にもぶつかって。それを乗り越えられたのは、本当にファンのおかげ。『カラフル Eyes』のイベントで、5人でステージに出た時の歓声、空気感、今でもすぐに思い出せる」と明かしていた。また、同誌の「デビュー5周年について」のコーナーでは菊池が「デビュー当時を振り返ると、もがいてたな、オレ。納得できないことばかりで、個人的なこともグループのことも、自分がやることすべてが悪い方にしか転ばなくて。(中略)でも苦しかったけど、それはそれで良かったと思う。だってあのとき悩んでなかったら、今の自分はいないから。いろいろあったオレらだし、ファンの人へは感謝しかない」と語っており、困難を乗り越えてひとりひとりが成長し、メンバーとファンの強い絆が生まれたようだ。


■Kis-My-Ft2


 『Kis-My-Ft2 CONCERT TOUR 2016 I SCREAM』の8月7日東京ドーム公演で、北山宏光は「デビュー5周年とはいえ、結成して10年以上立つし、まだまだ通過点です」と話していた。Kis-My-Ft2の結成は2005年で、ジャニーズJr.からの下積み期間を合わせれば、10年以上同じメンバーが活動を共にしていることになる。デビューシングル曲「Everybody Go」が主題歌となったドラマ『美男ですね』(TBS系)では、玉森裕太と藤ヶ谷太輔が出演し、その後もドラマや映画で活躍する道へ進んでいる。


 そして、2013年から放送を開始した冠レギュラー番組『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)をきっかけに、メンバーそれぞれのキャラクターが露わになり、ファン以外の層にもKis-My-Ft2の名前が広まるようになった。番組の派生ユニット「舞祭組」で横尾渉、千賀健永、二階堂高嗣、宮田俊哉でCDデビューすると、4人はバラエティ担当として活躍を見せ始めた。2015年7月30日に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に千賀が出演した際、美容マニアであることをいじられ、他番組に出演した際にもそのキャラクターが生かされている。また、宮田のアニメオタクぶりは、先日リリースしたアルバム『I SCREAM』収録のソロ曲「ヲタクだったってIt's Alright!」にも表われており、コンサートではオタ芸をしながら同曲を披露するなど、それぞれの個性がグループ活動に還元されている。


 デビュー時、“光GENJIを彷彿させるローラースケートのパフォーマンス”の印象が強かったKis-My-Ft2と“平均年齢14.2歳”という若さで注目を浴びたSexy Zone。今ではメンバーが個々で認知され、個人・グループともに個性が表現されるようになってきた。歩んできた道のりは異なる両グループだが、10年以上活動を共にして結束を高めてきたKis-My-Ft2と、様々な困難を乗り越え絆を深めたSexy Zoneでは、メンバー間の繋がりの強さという共通点がある。


 同年にデビューを飾り、よきライバルでもある両グループが、今後どれだけ多くのファンを巻き込んで自らのグループを大きくしていくか、これからも追いかけていきたい。(梅中麻衣)