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可夢偉、琢磨、小松氏も応援する「被災地のいま」を撮る写真コンテスト開催中

2016年11月01日 18:11  AUTOSPORT web

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「小林可夢偉賞」 直筆サイン入りバイザー、キャップ&SFチームルマンシャツの3点セットをプレゼント
写真を通して福島の「いま」を知ってほしい、被災地を訪れるきっかけにしてほしい、という目的で始まった『みんなの写真コンテスト2016』に国内外のレース関係者が協賛。このコンテストの応募締め切りが今月6日(日)に迫っている。

 コンテストは大賞以下22もの賞が設定され、受賞者には企画に協力・支援する企業から賞品が贈られる。この協賛の中にはレース関係者の個人名も見られ、元F1ドライバーで現在は全日本スーパーフォーミュラ選手権とFIA世界耐久選手権に参戦中の小林可夢偉と、同じく元F1ドライバーでアメリカのインディカー・シリーズに参戦している佐藤琢磨が名を連ねる。また、小松礼雄氏がチーフ・エンジニアを務めるハースF1もこの活動を支援。「ハースF1チーム 小松賞」を設けている。

『みんなの写真コンテスト』は認定NPO法人 フロンティア南相馬が主催する公募展で、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた南相馬市などの福島県沿岸部を訪れてもらい、現地の風景や人々の暮らしを撮影してもらうことを目的としている。

 現在募集中のテーマは「相双地区(※)のいま」 ※福島県北東沿岸部

 撮影対象は自由となっており、被災地に住む人々や暮らしの様子。動物や風景、行事、イベントなど、何でもよい。被災地で出会った特別な一瞬を写真に収め、メッセージを添えて応募していただきたい。コンテストの概要、応募方法などの詳細はこちらから

 審査員は、2013年の第1回から審査委員長を務め、南相馬市で2013年から『みんなの写真教室』を開催している自動車レース写真家の熱田護氏、鉄道写真の第一人者広田尚敬氏、日本レース写真家協会副会長の赤松孝氏らが務めるという。

 熱田氏はコンテストに先立ち「沿岸部の津波のあとは、他の東北の地に比べて遅れてはいますが、更地になったり、盛り土をしたりした風景に変化してきています。しかし、原発に近い場所では、そのまま取り残され遺跡と化した風景があります。その場所に立ってファインダーで切り取ってください!そして、その風景の理由を考えていただければと思います。コンテストへの応募をお待ちしています!」とコメントしている。

 震災から5年。「現地では様々な問題が未だに解決されないまま存在する」と言う熱田氏は「報道される頻度も減っていて、もう過ぎ去ったこととして全てが進んでいるようにも思る」と続けた。

 応募締め切りが今週末に迫っているが、福島県外からもぜひ相双地区を訪れ写真を撮ってもらい、コンテストに応募していただきたい。また、コンテストの開催期間外であっても、震災から立ち直ろうとする地域を想い足を運んでいただければ幸いである。