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ホンダ MotoGP第17戦マレーシアGP Moto2クラス決勝日レポート

2016年10月31日 18:41  AUTOSPORT web

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ヨハン・ザルコ
2016.10.30 ロードレース世界選手権 第17戦 マレーシアGP 決勝

[Moto2] 独走のザルコ、初のMoto2クラス2連覇を決める

2016年10月30日(日)・決勝
会場:セパン・サーキット
天候:曇りのち雨
気温:25℃
コースコンディション:ドライ/ウエット
観客:9万5316人(3日間:16万1553人)

Moto2 レポート
 Moto2クラスは、タイトルに王手のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、今季6勝目を挙げて2年連続でチャンピオンに輝きました。ウエットコンディションで行われた予選では今季6度目のポールポジションを獲得。ウエットコンディションとなった決勝でも快走をみせました。

 予選2番手のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、予選4番手のジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)とトップグループを形成。レインタイヤで走る中、路面が乾き始めるという難しいコンディション下でライバルを圧倒すると、優勝でチャンピオンを決めるというすばらしいレースとなりました。

 2位のモルビデリは、これで4戦連続で表彰台に立ち絶好調。最終戦バレンシアGPでは念願の初優勝に挑みます。フォルガーは今季5度目の表彰台を獲得しました。

 総合2位でチャンピオン争いをしていたトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)は6位。総合3位のアレックス・リンス(paginas Amarillas HP 40)は14位でした。ウエットコンディションで行われた予選で20番手だった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、決勝でも苦戦。今季ワーストリザルトの21位でした。

Moto2 コメント
ヨハン・ザルコ(Moto2 優勝)
「Moto2クラスでは初となる2度目のタイトルを獲得できました。タイトルを決めた瞬間、涙がこぼれました。今大会、自分が最速ではありませんでしたが、ウエットコンディションでは予選も決勝もいい走りができました。特にライン上が乾き始めてからは、いいラインを見つけ、自信を持って走れました。今日はフランコ(モルビデリ)といいレースができ、そして勝つことができました。ラスト3周は、いろんなことが思い出されました。2位に3秒のリードを築いていたし、自信を持って走れました。すばらしいシーズンになったし、それを支えてくれたチームとスタッフに感謝したいです。昨年より、今年の方が厳しいシーズンでした。それだけにうれしいです。最高の気分で最終戦バレンシアGPに向かえます」

フランコ・モルビデリ(Moto2 2位)
「ヨハンとすばらしいレースができました。まずは、チャンピオンを獲得したヨハンにおめでとうと言いたいです。今日は、ウエットコンディションでとてもいい走りができました。しかし、コース上が乾き始めてからは、ヨハンと同じペースをキープできませんでした。しかし、今日は2位になれてとてもうれしいです。後半戦に4戦連続で表彰台に立てました。この調子をキープして、最終戦バレンシアGPに挑みたいです」

ジョナス・フォルガー(Moto2 3位)
「レース前は路面が乾いていくだろうと思っていたのですが、スタート直前になって雨が降り始めました。しかし、今日のレースは自信があったし、雨の多い状態にマシンを調整してスタートしました。路面が乾いていくにつれて、トラクション不足になり、苦労しました。フランコとのバトルは激しく、自分のミスでポジションを落としてしまいました。最終戦を前に表彰台に立ててよかったです。今日はヨハンがすばらしいレースをしました。チャンピオンに値するシーズンだったと思います。来年は彼とチームメートになりますが、彼からいろいろと学ぶことができると思います」

中上貴晶(Moto2 21位)
「今シーズンで最も厳しいレースになりました。レインタイヤのフィーリングをつかめないまま決勝を迎え、全くいいところがないまま終えてしまいました。長くて苦しい19周でした。応援してくれたファンの方々には申し訳ない気持ちです。最終戦に向けて気持ちを切り替えたいです。バレンシアではいつもの力を発揮して、いいレースでシーズンを締めくくりたいです」