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ホンダ MotoGP第17戦マレーシアGP Moto3クラス決勝日レポート

2016年10月31日 18:31  AUTOSPORT web

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2016.10.30 ロードレース世界選手権 第17戦 マレーシアGP 決勝

[Moto3] リタイア相次ぐ波乱。コーンフェールが今季初表彰台

2016年10月30日(日)・決勝
会場:セパン・サーキット
天候:曇りのち雨
気温:25℃
コースコンディション:ドライ/ウエット
観客:9万5316人(3日間:16万1553人)

Moto3 レポート
 ドライコンディションでスタートしたMoto3クラスは、転倒者が続出する大荒れのレースとなり、31台が出場、完走17台という厳しい戦いとなりました。

 朝方まで降った雨の影響で、ところどころにウエットパッチが残る微妙なコンディション。オープニングラップに6台が転倒リタイアという波乱の幕開けとなり、その後も8台が転倒、リタイアとなりました。

 目まぐるしく順位が入れ替わる中で、予選15番手から決勝に挑んだヤコブ・コーンフェール(Drive M7 SIC Racing Team)がシーズンベストの2位でフィニッシュ。ホームグランプリに闘志を燃やすカイルール・イダム・パウィ(Honda Team Asia)が8位になり、地元ファンから大きな歓声が送られていました。そして、リビオ・ロイ(RW Racing GP BV)が9位でフィニッシュ。大荒れのレースで、3台のHonda勢がトップ10フィニッシュを果たしました。

 エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)の代役として急きょ出場することになった佐々木歩夢は、スタート直後の3コーナーで転倒リタイア。尾野弘樹(Honda Team Asia)は、前日の予選で転倒した際に頭を打ち、ウォームアップで視界が定まらなかったことから決勝をキャンセルしました。

 今大会を終えて、コンストラクターズタイトルは、首位のKTMを20点差で追う展開。最終戦バレンシアGPでは、逆転でのタイトル獲得に挑みます。

Moto3 コメント
ヤコブ・コーンフェール(Moto3 2位)
「Moto3クラスでは自己ベストの2位でフィニッシュできました。信じられない気持ちです。まだ夢を見ているような気分です。今日はとても難しいレースでした。グリップがなかったし、コース上の水たまりをうまく避けて、とにかく転ばないように走り続けることが最も大事なことでした。チームとセパン・サーキット、そしてスポンサーや家族のサポートがなければ成し得ないことだったし、心から感謝しています。今日の2位を捧げたいです。今日の表彰台は自分にとってとても特別なものです。自分にとって今年初めての表彰台だったし、チームにとっても初の表彰台となりました。20ポイントを獲得できて本当にうれしいです」

カイルール・イダム・パウィ(Moto3 8位)
「Moto3で初めて走るマレーシアGPを8位でフィニッシュできて、とてもよかったです。赤旗中断がなければ5位を狙えたかもしれません。今日は20番グリッドから追い上げなければなりませんでした。今大会の最大の問題は、雨の予選で自信を持って走れないことでした。今朝のウォームアップで少し自信を回復でき、地元ファンの前で全力を尽くしました。大勢の地元ファンの大声援の中で走れてとてもよかったです」

リビオ・ロイ(Moto3 9位)
「今日はなにもできませんでした。転倒寸前の状態を何度も経験しましたが、転ばなくてラッキーでした。クレイジーなレースでした。レースウイークを通じてドライコンディションでほとんど走る時間がなかったし、マシンのセットアップができていませんでした。コース上には、まだところどころウエットパッチがあり、それを避けて走るのも難しかったです。オープニングラップの転倒を回避してから、リズムを取り戻すのにちょっと時間がかかりましたが、最後まで走りきれました。第15戦日本GPからの3連戦は、7位、5位、9位という結果で、悪くはないと思います。いいリザルトを残し、最終戦バレンシアGPに向かえるのでうれしいです」

尾野弘樹(Moto3 欠場)
「昨日の予選で転倒して頭を打ち、目まいがしたのでしばらく休んでいました。それでよくなったのですが、今朝ウォームアップを走ったら、視界が定まらず、レースは無理だと判断しました。日本に帰って病院で検査を受け、万全の体調で最終戦に挑みたいです」