MotoGP第17戦マレーシアGP、Moto2クラスは、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで決勝レースを行い、ヨハン・ザルコ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは、スタート直前に雨が降り始め、ウエットコンディションのレースとなった。スタートからレースをリードしたのはフランコ・モルビデリ(カレックス)。
ザルコが2番手、ジョナス・フォルガー(カレックス)が3番手で続き、この3人が序盤から後続を引き離してトップ集団を形成する。路面はウエットながら2周目あたりからは陽も差してきて、ライン上は周回を重ねるごとに乾いていく状況だった。
トップ争いはモルビデリが引っ張り、ザルコがぴったりとモルビデリをマーク、フォルガーは中盤にはふたりからやや離されてしまう。
レース中盤になるとライン上はほぼ乾いた状態となり、フォルガーがファステストを更新して、トップ集団の3人が再び接近。それまで動きのなかったザルコがトップを行くモルビデリに仕掛け、残り6周の4コーナーでトップに浮上する。
トップに立ったザルコはファステストを更新して、モルビデリとフォルガーにリードを取り、残り3周でその差を3秒以上に開くと、さらにファステストを更新し、独走で今シーズン6勝目を記録。チャンピオンを獲得すると同時に、Moto2クラスで初となる連覇を達成した。
2番手争いは終盤、モルビデリとフォルガーが接戦を展開。フォルガーが一度は前に出るが、モルビデリが抜き返し、モルビデリが2位、フォルガーが3位に入賞した。
4位にロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)、ホームレースのハーフィス・シャハリン(カレックス)が5位に入賞。ランキング2位のトーマス・ルティ(カレックス)は序盤からセカンドグループの接戦を抜け出すことができず6位でゴール。
7位にアレックス・マルケス(カレックス)、8位にチャビ・ビエルヘ(テック3)、9位にルカ・マリーニ(カレックス)、10位にイサック・ビニャーレス(テック3)の順でゴール。ランキング3位のアレックス・リンス(カレックス)は14位に終わり、中上 貴晶(カレックス)は序盤からペースが上がらず、21位で完走となった。