2016年F1メキシコGP決勝で、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは3位だった。リカルドは5位でフィニッシュしたが、マックス・フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテルのペナルティで3位となった。これによりリカルドのドライバーズランキング3位も確定した。
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=3位
ポイントを獲得でき、ドライバーズ選手権3位の座を確定できたのでもちろん喜んでいる。今年この結果を出せたことを心から誇りに思う。表彰台に上ってエンジョイできればよかったが、今日の状況では仕方がない。
面白いレースだった。レース後には、あのインシデントのことでかなり苛立っていた。それでもあのバトルはすごく楽しかったよ。最後の最後に前を追いかけるのは、ひとりで走っているよりずっと面白い。レースが活気づいてピリっとしてきた。クールな一日だったよ。
僕はレースをするのが好きだし、決勝後にペナルティが出るのは理想的ではないと思う。でも今日はそうなると思っていた。僕はひとつの動きにコミットしていたが、彼(ベッテル)が寄せてきた。レースはタフであるべきだけど、ブレーキング時の進路変更についてはすでに話し合って、規則も定まっている。
唯一がっかりしているのは、あの瞬間(表彰式)にスタジアムにいられなかったことだ。でも表彰台はまだあるから、これから行って、皆と写真を撮ってくるつもりだよ。
(3位が確定する以前に、ベッテルの走りについて語り)セブは最近皆が文句を言っていたことをやった。ブレーキング時に動いたんだ。僕はそう思っている。
(表彰台に上がった)彼はにこにこしているけど、僕としては彼はあそこにいるべきではないと思う。あんな動きをしたんだから。
彼はブレーキングしながらどんどんドアを閉め続けていった。僕は接触を避けようとしてブレーキをロックさせたけど、彼はドアを閉めていき、最終的に僕には行き場がなくなった。最近皆が文句を言っていた、問題の行為を彼は今日僕にしたんだ。
もちろん激しくレースをするのは大好きだ。そこは誤解しないでほしい。ブレーキをロックさせたり、ちょっとぐらいなら接触もオーケーだ。でもブレーキング中に動くという行為は……。防御しているときには早い段階で動いて、そこから方向を変えてはだめなんだ。
セブが前にいて、僕が仕掛けた。僕がゲームに勝ったんだ。そしたら彼は「おっと失敗。なんとかミスを取り戻そう」って感じの行動に出た。僕に言わせればそれは正しいことじゃない。