2016年F1メキシコGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは13位、ジェンソン・バトンは12位だった。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダF1プロジェクト総責任者 長谷川祐介
今日のメキシコGPは私たちにとって非常に厳しいものでした。フェルナンドのスタート直後には、ぞっとするような瞬間がありました。芝の上に押し出されたのです。その結果、すぐ後ろにいたジェンソンも足止めされる形になりました。ふたりはスタートで順位を上げることが多いのですが、今回はどちらもポジションを稼ぐことができませんでした。
さらに1回目のピットストップが終わった後は、ずっとトラフィックの中で走ることになりました。それによってポイント圏内に浮上することはできずに終わりました。今日の71周の中で、チームの強みを全く発揮できなかったと思います。
その上、パワーユニットにも問題がありました。フェルナンドのICEには異常が発生し、出力を落とさなければなりませんでしたし、ジェンソンのERSには温度の上昇が見られ、レース終盤に最大パフォーマンスモードを使用することができませんでした。コース上で十分なチャレンジができず、仕事をやり残したと感じることに、一番失望しています。
アメリカの2連戦は終わったので、私たちはそれぞれのファクトリーに戻って、分析用のデータをまとめ、次戦ブラジルに態勢を立て直して臨みたいと思います。