Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな質問が寄せられていました。相談者のyumemibito_freedomさんは、結婚を間近に控えた女性会社員。週末に結婚式をあげる予定で、2か月前から式の翌日1日だけ有休を申請していました。
しかし、フルタイム勤務と連日の残業でなかなか時間が取れず、式の用意をしているうちに、めまいを起こすように……。相談者さんは「ここまでキツイとは想像していなかった。当日体調を崩さないか不安になってきた」と言っています。(ライター:Makiko.N)
式の前の有休取得で「総スカン」食らう職場がある
そこで式の前の金曜日に、急きょ有休を取ることを考えています。会社の就業規則で「有給申請は2日前まで」となっており、その日まで4日あるので規則違反にはなりません。しかしギリギリの申請では、職場の人たちに負担がかかるのではないかと心配しています。
「有休を取得したい4日前に申請することはマナー違反でしょうか?」
衣装合わせや席次決め、招待状の発送に式場との打ち合わせなど、結婚式の準備はたいへんです。毎日遅くまで仕事に精を出し、休日に結婚の準備をしていたのでは疲れてしまいますね。式の前に、ぜひ体調を整えてほしいものです。
しかしこの相談に対し、回答者からは「理由がなんであれ、やはり迷惑」という意見が相次いでいます。回答者のsyouchan1192さんの職場では、結婚式前に有休を取得したスタッフが、同僚たちから総スカンを食らってしまったのだそうです。
「うちでも、権利!!ケンリと言って同じように休んだ方がいましたが、結婚式に招待した方の同僚過半数が当日顔だけ出してトンずらしたり、口もきかなかったりしたということがありましたね。勿論、二次会も計画されましたが誰も出席はしませんでしたね」
katu22yuu01さんも「葬儀とかの理由だとしても、迷惑なものは迷惑」と断言。もっと早くから分かっていたら「周りはどのようにでも対応できるように」体制を整えられるのに、急に言われるとそれができないから……。休むつもりはなかったけれど事情が変わったという説明にも、「本当はどうかわかりませんもの」と信じないそうです。
「むしろ出勤してたらびっくり」という反論も
冠婚葬祭が理由なのに、有休を取得しただけで口もきかなかったり、「迷惑」と言い切るなんて、そんなに仕事が大事なのでしょうか。その一方で、きちんとした会社なら1人が突然休んだくらいで問題はないという意見もありました。
「一人が突然有休を取ったから業務が回らないのなら、それはもともと業務量が多すぎるか、人が少なすぎると思います。マナーの問題ではなく、対応するのは上司や会社側の責任ですので、休みたければ前日にでも申請すれば良いのです」(tsugukunspさん)
この回答者は「結婚式の前日くらい休みましょう。むしろ出勤してたらびっくりですよ」と主張します。事故や病気、突然の不幸など、社員が突然有休を取るケースは簡単に想像できます。万一の事態に対応するのは、上司や経営者の役目。ただし、それなりの心配りは必要だという声もありました。
「迷惑が掛かる人がはっきりしているなら、その人にお詫び、お礼をすべきでしょうね。上司にも同様に。もともと休暇を取らずにやりきろうとしたが体力的に困難だった。無計画と言われればそれまでですが、頑張ろうとした結果ですので(…)礼節守れば大丈夫ですよ」(kskakysさん)
労働政策研究・研修機構の調査によると、有休を取得しない理由で2番目に多いのは「職場の他の人の迷惑になるから」だとか。同僚への気遣いから有休取得をためらう人は多いようです。しかし、結婚式は一生に一度のこと。それ以上に大事なことはありません。有休取得を迷う必要はないでしょう。
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