マレーシアGP決勝でパウイが8位
尾野は決勝を欠場
Rd17マレーシアGP/セパンサーキット:2016年10月30日(日)
コンディション:ドライ
気温:32℃
路面:40℃
現地時間午後1時(日本時間午後2時)にスタートしたマレーシアGPのMoto3クラス決勝で、Honda Team Asiaのカイルール・イダム・パウイが8位でレースを終えた。
午前9時40分から行われた20分間のウォームアップでは、明け方まで降った雨の影響でウェットパッチが路面上の至るところに残っていた。そのなかでパウイはトップタイムを連発して、難しいコンディションをコントロールする強さを存分に発揮。このセッションを2番手タイムとした。
灼熱の太陽と高い湿度の下で始まったレースで、パウイはライバル選手たちと激しいバトルを披露し、地元ファンを熱狂させた。レースは転倒者が続出して、14周目に赤旗中断。13周終了段階の順位でリザルトが決定した。
一方、チームメイトの尾野弘樹は、昨日の予選でハイサイド転倒し、その際の脳震盪の影響で、日曜の朝も軽い目眩が残っていたため、決勝の走行を見合わせた。最終戦に万全の体調で臨むため、日本に戻って休養に専念する。
カイルール・イダム・パウイ(8th)
「今回のホームGPでは、チームがとても頑張ってくれて、良いレースになった。家族や友人、ファンの人たちがたくさん応援に来てくれたなか、表彰台こそ獲れなかったが、貴重なポイントを獲得できた。ファイナルラップに勝負を仕掛けようと思い、集団内で様子を見ていたときに赤旗になった。赤旗がなければ、5位も狙えていたかもしれない。昨日抱えていた問題は今朝のウォームアップで解決し、今は気持ちよくバイクに乗れているので、次の最終戦ではさらに良い結果を目指したい」
尾野弘樹(DNS)
「ドライコンディションなら追い上げる自信があったので悔しい気持ちはあるが、ウォームアップを走った感触では、視界の焦点を合わせづらく集中力の維持も難しかったので、チームと相談して決勝レースを控えることにした。帰国後、念のために日本の病院で診察を受けて、最終戦は万全の体調で臨みたい」
岡田忠之-チーム監督
「パウイは、ホームGPでドライコンディションのベストリザルトを獲得できたのは、とてもよかったと思う。今朝のウォームアップで掴んだ走りをしっかりと実施すれば、今後も高い水準で走ることができるはずだ。尾野については、今日のレース展開を見ると、彼が決勝の欠場を決断したのは正しい判断だった。今は回復に専念し、最終戦にしっかりと備えてほしい」