ビッケブランカのメジャーデビューアルバム『Slave of Love』(10月26日発売)がiTunes J-Popアルバムランキングで2位と健闘した。宇多田ヒカルが9月28日にリリースしたニューアルバム『Fantôme』が連続1位を更新中とあり、思わず「宇多田さんどいてえ!」とツイートするビッケブランカだった。
2008年に自主制作アルバムを限定発売、2014年に配信シングル『追うBOY』、1stミニアルバム『ツベルクリン』をリリース、2015年に2ndミニアルバム『GOOD LUCK』を出して着実にファン層を広げてきたビッケブランカ。今年の8月、avex traxに移籍して4日にリリースしたグリーンスムージーのCMソング『Natural Woman』を含むメジャー1stアルバム『Slave of Love』が好調だ。
10月24日には『ビッケブランカ(VickeBlanka)ツイッター』にて「色々ありましたがようやくこの日が、メジャー1stです。今日という日は人生で1回しかない。24時間味わいたいと思います」と感慨をつぶやいていた。その同じ日に“J-POPアルバムランキング”で『Slave of Love』が2位となった画像を投稿し「う、宇多田さん、ど、どいて…一瞬でいいんです大好きな宇多田さんどいてええええ!!!」と訴えている。
超大物が前に立ちはだかり思わず本音をつぶやいた彼だが、26日には「Spotifyのバイラルトップ50の1位にSlave of Loveがランクイン! みんなのおかげです、ありがとう!」とツイートして気を晴らしていた。定額制音楽サービスSpotifyによる「Viral 50チャート」は最もストリーミング再生された曲をランク付けしたもので、従来の販売数によるチャートに比べ純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標と言われる。その1位となった意味は大きい。
もっともビートルズ以降はロックアーティストの多くが彼らの真似だと言われたように、そのつもりはなくとも似てくる場合はあるものだ。ただ、『Slave of Love』に収録されているタイトル曲に限ってはロックバンド・Queenを意識しているのは明白だろう。ここまでくれば“オマージュ”として気持ちよく聴くことができる。