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「うどんの国の金色毛鞠」から、香川名物の讃岐うどんを作ってみた! アニメシ作ってみた第14回

2016年10月30日 14:52  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

「うどんの国の金色毛鞠」から、香川名物の讃岐うどんを作ってみた! アニメシ作ってみた第14回
アニメのキャラクターや風景、作中に出てくるごはんなど、アニメに関する様々なものを料理で再現するこのコーナー。第14回は、今期の人気TVアニメ『うどんの国の金色毛鞠』にちなんで、手打ちの讃岐うどんを作ってみようと思う。
『うどんの国の金色毛鞠』は、香川県のうどん屋「俵製麺所」の息子・俵宗太と、宗太の家に迷い込んでいた、実は狸の男の子・ポコを中心に繰り広げられるハートフルファンタジー。宗太は家業を継いではいないが、舞台が“うどんの国”というだけあって、1話ではあちこちにうどん要素が散りばめられている。
そんな1話の中に、宗太の父親が遺した、うどんの作り方が書かれたノートが出てくる。作り方が全て見られるわけではないが、材料の分量は確認できた。そこでこのノートを基に、手打ちうどんを作っていく。

まずは、麺づくり。
アニメでは400gの小麦粉と書かれているが、1人暮らしの筆者には少し多いので、今回は半分の分量で作っていく。


薄力粉と強力粉を半々、合わせて200g、塩12gを水140ccに溶かしたものを用意する。塩の量は、季節によって調節するらしい。

小麦粉に塩水を少しずつ加え、お箸で手早く混ぜる。


ビニール袋に入れて、10分~15分ほど休ませる。


ビニール袋の上から15分~20分ほどしっかりと足で踏み、そのまま2時間ほど休ませる。
打ち粉をしたまな板の上に取り出し、麺棒で伸ばし、切っていく。

鍋に水を入れて沸騰させ、麺をほぐしながら入れて12~3分茹でる。

茹で上がった麺がこちら。

つるつるの綺麗なうどんに仕上がった。食べてみると、コシもしっかりとある。大成功!

あとは、お好みで味付けするだけ。
今回は、本作のOPに出てくるうどんを再現してみた。


だし汁、醤油、みりん、砂糖を火にかけて沸騰させたものをうどんにかけ、卵黄、大根おろし、ねぎ、生姜をトッピング。

手打ちのうどんは、長さや太さが若干いびつなものの、味も風味も良く、しっかりとした食感でとても美味。毎回作るとなると大変だが、たまになら、こうやって1から手作りするのもありだと感じた。

せっかく香川の味を堪能したので、作中に出てきたもう1つの香川名物、「しょうゆ豆」も作ってみた。


そら豆をフライパンで焦げるまで乾煎りし、水、醤油、砂糖、蜂蜜、鷹の爪を加えて10分ほど煮る。あとは容器に汁ごと移し、冷蔵庫で数時間冷ませば完成。
しっとりとした豆に甘辛い味が染み、焦げた皮のほのかな苦みと合わさって絶品。ポコが全部食べてしまったのも頷ける。かき揚げにしてうどんに乗せても美味しそうだ。

TVアニメ『うどんの国の金色毛鞠』はまだまだ始まったばかり。今後、俵製麺所をどうするのか、ポコはずっと一緒に暮らしていくのか、宗太はうどんを作るのかなど、気になる要素が盛りだくさん。これからも、ポコの可愛さに癒されつつ、香川の魅力を堪能したい。

【月乃雫】
アニメ、料理ライター 兼 料理研究家。「ダ・ヴィンチニュース」やこの「アニメ!アニメ!」、企業の会報誌などで原稿を書いたり料理をしたりしています。