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ホンダ MotoGP第17戦マレーシアGP MotoGPクラス予選日レポート

2016年10月30日 11:41  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス
2016.10.29 ロードレース世界選手権 第17戦 マレーシアGP 予選

[MotoGP] マルケスが4番手、クラッチローが5番手。Honda勢の2人が2列目から決勝に挑む

2016年10月29日(土)・予選
会場:セパン・サーキット
天候:曇り/雨
気温:32℃
コースコンディション:ドライ/ウエット

MotoGP レポート
 第17戦マレーシアGPの予選はウエットコンディションとなり、Repsol Honda Teamのマルク・マルケスが4番手で終えました。午前中に行われたフリー走行は2番手。胃腸炎で体調を崩しているマルケスですが、順調にQ2進出を果たしました。その後、ウエットコンディションで行われたFP4ではトップタイムをマーク。予選では2戦連続今季8度目のポールポジション(PP)が期待されましたが、思うようにタイムを更新できず、4番手に終わりました。

 しかし、体調は着実に回復していることから、決勝では、ドライでもウエットでも優勝争いが期待されます。前戦オーストラリアGPでは、トップを快走中に転倒リタイアに終わる悔しいレースだっただけに、今大会はその雪辱に挑みます。

 カル・クラッチロー(LCR Honda)がマルケスに続く5番グリッドを獲得しました。初日のフリー走行で13番手。2日目午前のFP3でも13番手と、ダイレクトでQ2進出は果たせませんでしたが、フリー走行での11番手以下で行われるQ1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たすと、5番手タイムをマークしました。なお、クラッチローはこのセッションで転倒を喫しましたがケガはなく、決勝では、今季3勝目と今季5度目の表彰台が期待されます。

 前戦オーストラリアGPから調子を上げているジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は14番手。電子制御がうまく機能せず、ストレートの加速でタイムをロスしましたが、ドライでもウエットでも上り調子をアピールしているだけに、追い上げのレースが期待されます。

 負傷欠場中のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の代役として出場の青山博一は、FP3では21番手でしたが、ウエットコンディションとなったFP4では18番手、Q1では7番手につけて17番グリッドを獲得しました。今大会、Hondaは2年ぶり22度目のコンストラクターズタイトルに王手をかけています。また、チームタイトルにも王手をかけているだけに、代役出場の青山はタイトルへの期待に応える意気込みです。

 ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は21番手。難しいコンディションの中で思うようにタイムを更新できませんでしたが、決勝では追い上げのレースに挑みます。

MotoGP コメント
マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
「昨日より体調がよく、いい一日になりました。体調が回復するというのは、今の自分にはとても大事なことです。医師に感謝しています。体力も徐々に戻ってきています。明日はもっとよくなっていると思います。ドライコンディションで走れた午前中は、いいフィーリングがありました。午後のセッションは、前日にウエットのセッションをキャンセルしていたので、その遅れもあって少し難しかったです。でもFP4はかなりよかったです。Q2ではもっといい走りをしたかったので、セットアップを少し調整したのですが、思うように機能しませんでした。とにかく、ドライでもウエットでも表彰台争いをする準備はできています」

カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「今日はとてもトリッキーなコンディションでした。Q2では転倒してしまいましたが、2列目をなんとか獲得できました。みんな限界で走っていました。気温が上がり、タイヤは思ったほど機能していませんでした。FP4はとてもうまくいきましたが、Q1、Q2とタイヤにとっては難しいコンディションになりました。Q2ではミスをしてしまいました。ハンドルバーが完全に曲がり、ブレーキレバーが完全に下を向いてしまったのですが、コースに復帰することができました。こんなにハンドルバーが曲がっているのに、ラップタイムを更新できてとてもよかったのですが、こんな危ないことはもうしません。12番グリッドにはなりたくないという思いでした。ドライでも雨でもいいペースがあるので明日が楽しみです」

ジャック・ミラー(MotoGP 14番手)
「少し残念な予選でした。一生懸命プッシュしましたが、思うようにいきませんでした。セットアップに取り組みました。一番の問題は長いストレートに出るときのトラクションコントロールです。パワーがかなりカットされてしまいました。でも、ドライとウエットの両方でいいセッティングを見つけられました。明日、どのような天気になっても、準備をしっかりしたいと思います。決勝が楽しみです」

青山博一(MotoGP 17番手)
「今日もドライ&ウエットという一日でしたが、ブレーキングでフロントがロックしてしまう症状が出て、それを調整したのですが直らず、苦戦しました。ブレーキングがしっかりできないために、止まれない、曲がれない、立ち上がれないという状態で、それはドライでもウエットでも同じ症状でした。明日のウォームアップで、この問題に取り組みたいです。これを解消して、目標とするトップ10を目指したいです」

ティト・ラバト(MotoGP 21番手)
「とても難しいレースウイークとなっています。路面がドライのときはいい感触があったのですが、ウエットコンディションでは21番手までポジションを落とし、とても残念です。滑りやすいウエットコンディションでもっと前進できるよう、なにか試してみなければなりません。それが明日の決勝レースでできることを願っています」