ハースは次戦ブラジルGPの週末に、これまでとは異なるメーカーのブレーキをテストする。彼らは今季たびたびブレーキのトラブルに見舞われており、その原因究明の一環としてのテストだ。
インテルラゴスでは金曜のプラクティスセッションを利用して、どちらかのマシンにカーボン・インダストリーズ製のブレーキを取り付けて走らせる予定で、結果が良ければそのままレースでも使う可能性があるという。
もう1台のマシンは、引き続きブレンボ製のブレーキを使用する。このところロマン・グロージャンとエステバン・グティエレスは、いずれもリタイアにつながるブレーキトラブルを経験してきたが、その時に使っていたのはこのブレンボ製だった。
カーボンブレーキについては長年の経験と実績があるブレンボは、ハースが別のサプライヤーの製品を試すことに、むしろ賛成しているという。そうすることで、問題の原因がもっぱらブレーキにあるのか、あるいは車体側の問題なのかが明確になるからだ。
チーム代表のギュンター・シュタイナーが明らかにしたところによると、今週末のメキシコでのレースについては、問題を解決するための試みとして、同じブレンボ製でも材質の異なるブレーキローターを使用する。
グロージャンとグティエレスは、ブレーキに関しては問題なく金曜のプラクティスを終えた。ただ、グロージャンのクルマにはECUのトラブルが発生し、その原因を究明するためにフロアの取り外しを余儀なくされたため、FP2のうち約1時間を失った。
前戦アメリカGPをブレーキの問題によりリタイアしたグティエレスは、これまでと材質の異なるブレーキについて、「オースティンの時よりは少し良くなり、しっかりした感じだった。このブレーキを可能な限り最良の状態で使えるように、チームとしてベストを尽くしている」と述べた。
「ブレーキが効かなくなるかもしれないと考えながらドライブするのは、あまり気持ちのいいものじゃない。特に最高速が360km/hにも達する、このサーキットのような場所ではね」
一方、グロージャンはこう語っている。「これまでのブレーキはあまりにもひどすぎた。今回は少し良くなっている。まだ完全に望ましい状態とは言えないけど、今日は一日ずっとブレーキについて文句を言い続けるほどではなかったよ」