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ホンダ MotoGP第17戦マレーシアGP Moto2クラス初日レポート

2016年10月29日 11:21  AUTOSPORT web

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中上貴晶
2016.10.28 ロードレース世界選手権 第17戦 マレーシアGP フリー走行

[Moto2] 中上が初日2番手。トップから1秒差に9台の混戦模様

2016年10月28日(金)・フリー走行
会場:セパン・サーキット
天候:晴れ/雨
気温:32℃
コースコンディション:ドライ/ウエット

Moto2 レポート
 不安定な天候となった初日のフリー走行で、最も影響を受けたのがMoto2クラスでした。1回目の走行は、セッション開始から数分後に雨が降り始めてウエットコンディションへ。午後は、小雨がぱらつく中でウエットからドライへ。完全なドライにはなりませんでしたが、スリックタイヤで走行することができました。

 トップタイムをマークしたのは、後半戦に入り調子を上げているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で初の首位発進となりました。モルビデリはウエット、ハーフウエット、ドライと、どのコンディションでも安定したスピードを発揮。予選では初のPP獲得が期待されます。

 2番手には中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)で、微妙なコンディションとなった午後のセッションでは、着実にタイムを上げて、セッション終盤に2番手へと浮上しました。前戦オーストラリアGPで痛めた右肩はまだ完全ではなく、テーピングをして挑んでいますが、痛みはなく、今大会はほぼ完調な状態で予選、決勝に挑むことができそうです。

 以下、3番手にアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、4番手にジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)、5番手にタイトルに王手をかけているヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)と続き、総合2番手で、ザルコのタイトル王手にストップをかけたいトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が7番手、総合3位のアレックス・リンス(paginas Amarillas HP 40)は17番手でした。

Moto2 コメント
フランコ・モルビデリ(Moto2 1番手)
「とてもいいかたちでレースウイークをスタートすることができてとてもうれしいです。悪いスタートよりいいスタートを切れる方がいいに決まっています。今日のプラクティスは雨のために完ぺきなセッションにはなりませんでした。世界中で雨が僕たちを追っているような気持ちになります。でも、微妙なコンディションの中でいくつか試すことができました。初日にファステストタイムを出すことができると、勢いもつくし、ポジティブなレースウイークになります。週末はいい天気になりフィリップアイランドのときのように優勝争いができることを願っています」

中上貴晶(Moto2 2番手)
「トリッキーなコンディションとなりましたが、FP2の終盤はかなりいい状態になりました。でも、コースのあちこちにウエットパッチがあって、攻めづらい状況には変わりありませんでした。セッション序盤は様子をみながら着実に走りました。新しいアスファルトは、こういうコンディションになると、路面の状況が分かりにくく、とても走りづらいです。しかし、全体的にはいいスタートが切れたと思います。新しくなった最終コーナーは、逆バンクになっているのでフロントが抜けやすく、リアのグリップも今までと違う走りが要求されます。明日はドライでしっかり走りたいです」

アレックス・マルケス(Moto2 3番手)
「オーストラリアの予選では大きな転倒を喫しましたが、こうしてタイムシートでトップ3に入るところまで戻ってくることができてとてもうれしいです。3連戦をポジティブに終えるためにも、モチベーションはかなり上がっています。FP2は路面に水たまりがたくさんあって、スリックタイヤで走るのはとてもリスキーでしたが、3番手タイムを出すことができました。今日の結果にはとても満足しています。どこを改善すればいいのか、なにをするべきなのか分かりました。もしドライになったらラップタイムはかなりよくなると思います」