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王座決戦のスーパーフォーミュラ最終戦が鈴鹿で開幕。フリー走行は石浦が首位発進

2016年10月29日 10:51  AUTOSPORT web

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石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦は10月29日、三重県の鈴鹿サーキットで予選日を迎え、午前9時10分から1時間のフリー走行が行われた。終盤予選シミュレーションが行われるなか、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がトップタイムをマークしている。

 前日金曜日に行われた占有走行は終始ウエットコンディションとなったが、一夜明けた鈴鹿は穏やかな秋晴れに。午前9時10分から1時間で行われたフリー走行は、気温22℃、路面温度23℃という状況でスタートした。

 鈴鹿サーキットは一部ウエットパッチは残るものの、コースはほとんど乾いている状態で、各車が入念にマシンチェック等のメニューをこなしていく。序盤は1分40秒台が各車のベストタイムとして記録されていたが、そのなかでいち早く39秒台に入れたのは関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。さらにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がこのタイムを上回りトップに立った。

 その後しばらくはバンドーンがタイミングモニターのトップにとどまっていたが、開始から25分というところで国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が1分38秒972でトップタイムを塗り替える。このころからコースコンディションも良くなってきたのか、全体的にベストタイムを更新するマシンが目立った。

 全車のタイムアタックは、いつもどおりセッションの残り時間が7分を切ったころに始まった。まずは関口が1分38秒309で国本を上まわり、チームメイトのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分38秒619、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)が38秒579と、次々に38秒台をマークしていく。

 続いて、コントロールラインを通過したアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が38秒294と関口のタイムを塗り替えトップに立つ。ロッテラーはセッション序盤にピットインを重ね、スロー走行する姿もモニターに映し出されたが、トラブルではなく戦略上のものだったようだ。

 これでロッテラーが首位で午前のフリー走行を終えるかと思われたが、チェッカーラップで石浦が1分38秒082とロッテラーのタイムを大幅に上回り逆転。さらに小暮卓史(DRAGO CORSE)が1分38秒164で2番手に続いた。

 ランキングトップで、デビューイヤーでのタイトル獲得に期待のかかる関口は最終的にロッテラーに続く4番手。最後にチェッカーを受けた小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が5番手に食い込み、6番手には鈴鹿を得意とする山本尚貴(TEAM無限)が入った。ホンダ勢で唯一自力チャンピオンの可能性を残しているバンドーンは10番手タイムにとどまった。