鈴鹿サーキットは一部ウエットパッチは残るものの、コースはほとんど乾いている状態で、各車が入念にマシンチェック等のメニューをこなしていく。序盤は1分40秒台が各車のベストタイムとして記録されていたが、そのなかでいち早く39秒台に入れたのは関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。さらにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がこのタイムを上回りトップに立った。
全車のタイムアタックは、いつもどおりセッションの残り時間が7分を切ったころに始まった。まずは関口が1分38秒309で国本を上まわり、チームメイトのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分38秒619、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)が38秒579と、次々に38秒台をマークしていく。
続いて、コントロールラインを通過したアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が38秒294と関口のタイムを塗り替えトップに立つ。ロッテラーはセッション序盤にピットインを重ね、スロー走行する姿もモニターに映し出されたが、トラブルではなく戦略上のものだったようだ。
ランキングトップで、デビューイヤーでのタイトル獲得に期待のかかる関口は最終的にロッテラーに続く4番手。最後にチェッカーを受けた小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が5番手に食い込み、6番手には鈴鹿を得意とする山本尚貴(TEAM無限)が入った。ホンダ勢で唯一自力チャンピオンの可能性を残しているバンドーンは10番手タイムにとどまった。