2016年F1第19戦メキシコGPのフリー走行2回目が10月28日(金)、現地時間14時から行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
気温16度、路面温度36度と、午前中のセッションに続き涼しいコンディションで開始されたフリー走行2回目。FP1でブレーキトラブルに見舞われたマックス・フェルスタッペンを含む全車がグリーンフラッグと同時にコースインし、各々の走行プログラムを進める。
25分を経過した段階で、フェラーリ勢がスーパーソフトタイヤを履き、セバスチャン・ベッテルが1分19秒790を記録しトップに浮上。ライコネンが2番手に続いた。フェラーリ勢のこの動きに呼応するように、各陣営スーパーソフトで走行を開始した。
メルセデスのルイス・ハミルトンもアタックを行ったが、ベッテルのタイムに0.004秒及ばず2番手。3番手にはニコ・ロズベルグが続く。各車計測ラップを行う状況のなか、ハースのロマン・グロージャンは電気系のトラブルに見舞われ走行を行えず、マシンを降りてしまった。
一度予選シミュレーションを行った各陣営は、それぞれロングランのテストに切り替え走行を重ねた。スーパーソフトに関しては10周を過ぎたところでタイムの落ち込みが始まり、ドライバーがデグラデーションの影響を訴えていた。また、トラブルによりガレージに留まっていたグロージャンはマシンの修復を完了し、残り約25分のところでコースインしていった。
カルロス・サインツJr.と、ハミルトンがソフトタイヤでロングランを行い、サインツは29周走行したが、大幅にタイムが落ち込むことはなかったため、スーパーソフトは予選用のタイヤと割り切り、ミディアムとソフトをうまく使いながら決勝レースを戦う必要がありそうだ。
セッション終了間近にダニール・クビアトが「パワーを失った!」と訴えマシンを止めてしまい、イエローフラッグが振られたままセッションは終了。トップタイムはベッテルがマーク。以下、ハミルトン、ロズベルグ、ライコネン、リカルド、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、ボッタス、サインツ、アロンソがトップ10を形成した。
F1メキシコGPのフリー走行3回目は29日10時(日本時間では30日24時)から行われる。