パキスタンで息子と共謀し実の娘を殺害した父親に、このほど死刑判決と50万パキスタンルピー(約50万円)の罰金が科せられた。この父親は、娘がチャパティ(パン)の一種である「ゴル・ロティ」を完璧に焼けなかったという理由で、娘を暴行し殺害したのだ。
2015年、パキスタンに住むハーリド・メフムード被告は、当時12歳だった娘アニーカちゃんが「ゴル・ロティ」を完璧に焼かなかったとして暴行し殺害した。しかしメフムード被告は警察の取り調べに対し「娘が食べ物を買いに外出し、そのまま帰ってこない。もしかしたら誘拐されたのかも知れない」と証言していた。
しかし実際にはメフムード被告は、息子のアブザルに手伝わせてアニーカちゃんの遺体をラホールのメイヨー病院の外に遺棄していた。シャドバグ警察がその後遺体を発見し、メフムード被告を問い詰めたところ娘の殺害を自供したという。
アニーカちゃん殺害・死体遺棄、そして誘拐と虚偽の陳述をした罪で逮捕されたメフムード被告には死刑判決と高額な罰金が科せられたが、息子のアブザル被告の判決はまだ明らかにされてない。
パキスタンでは、
家族による名誉殺人の犠牲になる女性があとを絶たない。理不尽な理由で身内を殺害しても、親族は罪に問われないというケースも往々にしてある。この一件のわずか1週間前には、パキスタン北部にあるラホールで名誉殺人と称して実の娘とその恋人の男性を殺害したファキアー・ムハメッドという男が無罪判決を受けている。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)