2016年のスーパーフォーミュラ王者の自力王座獲得の可能性を残す6名のドライバーたち いよいよ10月29~30日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の今シーズン最終戦となる第15回JAF鈴鹿グランプリが開幕する。予選を翌日に控えた28日、自力でチャンピオン獲得の可能性がある6名のドライバーたちが報道陣の前に顔を揃えた。
スーパーフォーミュラの2016年最終戦となるJAF鈴鹿グランプリは、30日の決勝日に2レースが開催されることもあり、まさに予想のつかない展開。今回は第1/第2レースのウイナーには通常ポイントとは別に3点が与えられ、もしポールポジション(1ポイント)と2連勝を飾ることができれば、最大18ポイントを獲得できる。今シーズンのスーパーフォーミュラは大混戦で、19名の参戦ドライバー中12名のドライバーがチャンピオンの可能性を残している。
この日は午後3時から、ウエット路面で1時間の専有走行が行われたが、その走行を終えたばかりの自力チャンピオンの可能性をもつ6名のドライバーたちが、週末に向けて意気込みを語った。
■ランキング1位(28pts):
関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「最終戦はボーナスポイントがあり、通常のレースよりも重要な一戦です。ここで1勝しなければチャンピオン獲得は難しいと思っています。2レースあるうち、どちらかひとつでは優勝したいですね」
■ランキング2位(23.5pts):
国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)
「今回のレースでは、最大18ポイント獲得できるので気が抜けません。明日の朝まで雨が残りそうな予報もあり、どういった展開になるかは読めませんね。しっかりと戦略を組み立てて、チームとともにいいレースにできるよう頑張りたいです」
■ランキング3位(22pts):
アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)
「今シーズンは最高の年とは言い難いけど、なんとか選手権の争いに残ることができている。ライバルたちも浮き沈みが激しい1年だったからね。今年はまだ1勝もしていないから、この最終戦こそ勝ちたい。チャンピオンを獲得できるよう全力で挑んでいくよ」
■ランキング4位(20pts):
中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)
「アンドレ(・ロッテラー)と同じ気持ちです。自分のミスで落としたレースもあり、難しいシーズンになってしまっていますが、(チャンピオン獲得の権利は)残っています。ここ最近、流れも上向いてきているので、なんとしてもここで取り返したいですね。それができれば、自力タイトル獲得のチャンスもあるので、全力でプッシュしていきます」
■ランキング5位(19pts):
石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
「開幕戦ではタイム抹消になったり、(第2戦岡山で)優勝してもポイントが半分だったりと、シーズンを通していい流れをつかむことはできませんでしたが、まだチャンスは残っています。ただ、自力優勝も可能とはいえ、勝たなければいけません。そういう意味ではプレッシャーもなく、いつもどおりの週末ですね。前戦の結果がとても悪かったので、チームと問題点を見つめ直して鈴鹿に来ました。それがうまくいってくれればチャンスもあると思うので、いいレースウイークにしたいと思います」
■ランキング6位(19pts):
ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「悪い結果に終わったレースもあったけれど、まだチャンピオン争いに関わることができていて、正直驚いているよ。もちろん、このチャンスを最大限に活かしたい。今週末は2レースあるし、ベストをつくしてタイトルを獲れたら最高だね」