ブラック企業を辞めようと思っても会社から色々言われてなかなか退職に踏ん切りがつかないことがある。その定番文句の一つが「辞めてどうする?」だろう。とにかく会社を辞めたいのに、そんなこと聞かれても困ってしまう。
そんな中、月に200時間の残業や休日出勤など典型的なブラック企業で勤務していた人物がツイートした内容が共感を呼んでいる。
「正解は『辞めてから考える』です。思考能力がマヒしている状態では、ぐるぐるするだけです」
2週間寝続け、「おかしかったのは今までだ」と思えた
投稿は約800件リツイートがされたほか、トゥギャッターでもまとめられた。ブラック企業では日常的に上司から圧力をかけられ、ストレスで正常な判断ができなくなることが珍しくない。転職を焦って決めた会社がまたブラック企業だった、では状況がさらに悪化してしまう。心身を壊す前にひとまず会社を辞め、その後のことは落ち着いてから考えれば十分だろう。
投稿者の男性が退職後にしたことは、2週間寝続けることだったという。挫折感や罪悪感などを抱きながらも「それからやっと『これからどうするか』って考えられました。『おかしかったのは今までだ』と思えたのはそのあとです」とツイート。ブラック企業でいかに疲れ切っていたかがうかがえる。
男性の投稿に対してネットでは、共感する声が相次いだ。
「『辞めてどうする!!!』って言われた嘘でいいからもう次決まってるんで!!!で押し切ればいいとおもう。無理なら開き直って『休んでから考えます!!!』って言おう。別に辞めたあとそいつとは関わらんからどんな嘘ついてもええやんな」
ほかにも、「辞めた後のことお前に言う意味と必要性があるのか?」「たしかに、思考能力を回復させないと正常な判断できないわな」といったコメントがあった。
「自分の辛いという気持ちをもっと大事にして欲しい」
男性は、ブラック企業で追い詰められ、退職よりも自殺を選ぶ人の心理を描いた漫画を、「ものすごく、わかる(中略)死にたいんじゃなかった。寝たかった」とコメントしてシェア。
ツイッターでは、ブラック企業を退職して安堵している人のコメントもある。入社1~2か月で辞めるのを繰り返して、現在残業ゼロの「超ホワイト」な会社で正社員として働いている、という人は
「社会は驚くほど優しくてチョロいから何も考えずに会社辞めたってどうにでもなる、大卒ですらない俺ですら余裕なんだからもっと自信持って転職しようや」
とツイート。ほかに、「『自分の辛いという気持ち』をもっと大事にして欲しい。辛い気持ちに差なんてない、人と比べるものじゃないんだって気づいて欲しい」と呼びかける人もいた。冷静さを欠いた状態では何をやってもうまくいかないことが多い。一度立ち止まって、将来を考えることも有効な一手だろう。
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