ハースF1のエステバン・グティエレスは、チームが来季ドライバーラインアップ決定を遅らせ続けているなか、他の選択肢を検討し始めていると認めた。
ロマン・グロージャンは2017年のハース残留に関して合意に達していると考えられているが、グティエレスはそういった状況にない。
チームオーナーのジーン・ハースは、アメリカGP前に、「決断がシーズン末まで遅れても驚かない」と発言した。
グティエレスはメキシコGP木曜記者会見において来季の去就について聞かれ「ジーンはメディアに対してはっきり発言した。あと2、3戦待って決断したいと言ったんだ」と答えた。
「でも幸い僕らには他の選択肢がある。それについて本格的に検討しているところだ」
「あと数戦待ってシーズン終了を迎えるわけにはいかない。行き場がなくなる危険が出てくるからだ」
「僕らはベストを尽くしている。来シーズンに向けて状況はかなりよさそうだ」
自分で定めた期限はあるのかと聞かれ、グティエレスは「これから2週間後だ」と答えた。
グティエレスは今季F1に復帰してから、新規チームで時折速さを見せつけ、イタリアGPではチーム初のQ3進出を成し遂げた。一方でトラブルに見舞われることも多く、入賞には至っていない。
2017年のレースシートでまだ決定していないのは、ハースの他に、フォース・インディア1席、ルノー1席、ザウバー2席、マノー2席だ。ウイリアムズは正式には発表していないものの、バルテリ・ボッタスとランス・ストロールに決定しているとみられている。
フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、同郷のグティエレスが加入するなら歓迎すると示唆する一方で、チームは来季ルノーへと移籍するニコ・ヒュルケンベルグの後任としてふさわしいドライバーを見つけなければならず、それは簡単なことではないとの考えを示した。
「チームがここまで大きな成功を収めてきたのは、ニコと僕が互いに激しく競い合ってきたからだ」とペレス。
「プラクティスからレースまで、常に僕らの差はわずか0.05秒程度だった」
「ニコと同レベルのドライバーを見つけるのはかなり難しいだろう」
「正しい姿勢でチームを助け、優れたフィードバックをし、マシンに何が起きているかを理解し、できれば速さがあって僕をプッシュするようなドライバー。僕としてはそういう人間を求めている。そういう人が来れば素晴らしいね」
グティエレスは、ペレスのチームメイトになりたいかとの質問に対して、「もちろんだ。そうなったら最高だね。誰がチームメイトでも問題ないけど」と答えた。