ジョリオン・パーマーの弟のウィルが、昨年のマクラーレン・オートスポーツBRDCアワード獲得の副賞として、マクラーレンのマシンでF1初走行を行った。
19歳のパーマーは、2015年、BRDC F4選手権でタイトルを獲得、イギリス出身の有望な若手ドライバーに与えられるマクラーレン・オートスポーツBRDCアワードを受賞した。26日、彼はその副賞として、ジェンソン・バトンが2011年カナダGPで優勝した際に操っていたマクラーレンMP4-26をシルバーストンサーキットで走らせた。
2016年度のアワードファイナリスト、リッキー・コラード、セナン・フィールディング、ランド・ノリス、トビー・ソウェリーらが見守るなか、パーマーはピレリのスリックタイヤで5周の走行を3回行った。
「かなり緊張していたよ」とパーマーは語った。
「今にまで経験したことがないくらい、めちゃくちゃすごかった」
「パワー、ブレーキ、ダウンフォース……マシンのすべてがものすごく調和している。(これまで乗ったマシンとの)差は信じられないほど大きかった」
「空模様が怪しくて完全なドライコンディションで走れるか少し不安だったけど、幸運だったね。ほぼ完璧にこなせたと思うよ」
「シルバーストンでマクラーレンを走らせる……素晴らしい組み合わせだ。僕の残りの人生で最大級の思い出になるだろう」
マクラーレンのシミュレーターテストエンジニアのアリス・ローランズは、パーマーは自身のグランプリカー初走行に“とても満足している”だろうと語った。
「簡単なことではありません。誰も知らないなかで、たくさんのエンジニアたちと作業することは、彼がこれまで体験してきたことからのステップアップとなりました」と彼女は言う。
「データを見れば、F1マシンを適切に運転していたことは明らかです。ちょっと午後のドライブをしたときのようなデータではないですね」
パーマーはルノーF1のドライバーであるジョリオンの弟で、元F1レーサーでモータースポーツ界の重鎮でもあるジョナサンの息子である。
彼のテストはその父親のF1初走行を彷彿とさせるものだった。ジョナサンは1981年にブリティッシュF3選手権でタイトルを獲得した副賞として、マクラーレンのマシンでシルバーストンを走ったのだ。
ウィルは2016年はユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0に参戦、先週末エストリルで開催されたシーズン最終戦でシリーズ初優勝を果たし、ランキング7位を獲得した。