トップへ

「流行りモノからの脱却」クリスピー・クリームが品質勝負で改革

2016年10月27日 18:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

新商品「ブリュレ グレーズド」 Image by: FASHIONSNAP
米国発のドーナツブランド「クリスピー・クリーム・ドーナツ(Krispy Kreme Doughnuts)」が、日本上陸10周年を記念した新商品発表会を開催した。人気商品「オリジナル・グレーズド」をアップデートさせた「ブリュレ グレーズド」をシリーズとして展開していく予定で、第1弾となるカスタードとアップルの2種を11月1日から販売。今後の事業戦略については、商品だけではなく店舗改革を進めるなど質の向上を重視し、「"流行りモノ"から脱却し、長く愛されるブランドを目指す」(同社の岡本光太郎社長)という。

クリスピー・クリームが上陸10周年の画像を拡大

 「ブリュレ グレーズド」は、創業以来79年間にわたり愛されている「オリジナル・グレーズド」の表面をキャラメリゼし、中にはクリームをフィリング。「オリジナル・グレーズド」のとろける食感に香ばしい食感とクリームの味わいをプラスすることで、上質な商品に仕上げたという。第1弾商品の「ブリュレ グレーズド カスタード」と「ブリュレ グレーズド アップル」の販売価格は各税込230円。
 1937年7月にノースカロライナ州ウィストン・セーラムで誕生したクリスピー・クリーム・ドーナツは、2006年に日本初上陸。上陸時は行列ができるドーナツ店として話題を集め、最大で64店舗まで出店を拡大した。海外発のスイーツブランドにおける"流行りモノ"の先駆けとなったが、ブランドの鮮度低下に加えてドーナツ市場全体が下降傾向にあることが影響し、複数店舗を閉店するなど縮小の動きがあった。岡本社長はこれを「"流行りモノ"から脱却し、長く愛されるブランドになるための施策」とし、今後は商品やサービスの質の向上に努め、地域に特化した個性のある店舗展開を進める考えを明かした。