ザウバーF1のドライバー、マーカス・エリクソンは、ライバルのフォース・インディアへの来季移籍の可能性を探らないとしたら「愚かだ」と考えている。
今月に入ってエリクソンは、ザウバー残留の「可能性が高い」と示唆した。しかしながら、先日ニコ・ヒュルケンベルグがフォース・インディアから来季ルノーに移籍すると発表したことで、中団チームのドライバー市場が過熱してきている。
エリクソンは自身がルノーに注目されていないと感じている一方で、フォース・インディアの空席争いのひとりとして名が挙がるものと信じている。
「フォース・インディアとの別の可能性が開かれている。良いシートだ」とエリクソン。
「今もザウバーに残留する可能性が最も高いと考えている。でも以前から言っているように、僕はできる限りいいチームに加わりたい。フォース・インディアは現時点では本当に強いチームだと思う」
「中位グループのマシンとしては素晴らしい。まさに僕が来年必要としているものだ」
「可能性を探っている。まだ来年の契約を結んでいないのだから、そうしないのは愚かだよ。今、フォース・インディアの席が空いていることで、そこにどんな可能性があるか確かめる必要がある」
2016年シーズンが終わりに近づくなか、ザウバーチーム代表モニシャ・カルテンボーンはドライバーラインアップの状況を迅速に解決したいと考えている。
「今、協議しているところです。自分たちの選択肢も理解しています。ですが(契約には)双方が合意する必要があります」とカルテンボーンは述べた。
「今日、明日に発表しなければならないといった差し迫ったプレッシャーはありません。それでも早急に解決したいと考えています」
カルテンボーンは「誰にとっても自身の選択肢を評価することは、もちろんフェアなこと」と述べ、エリクソンとチームメイトのフェリペ・ナッセの両者がザウバー以外の可能性を探ることを容認している。
ふたりはシートを確保するに十分な働きをしたかと尋ねられたカルテンボーンは、以下のように答えた。
「厳しいシーズンとなり、ドライバーたちにとっても、他のチームメンバーにとっても容易ではありませんでした」
「そういった状況を考えると、彼らはいい仕事をしてきました。本当によくやっていると思います。ですが今の結果には誰も満足できません。人は常に上を目指しているのですから」