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ライコネンの元育成チーム『ダブルR』が来季WECのLMP2参戦を検討

2016年10月26日 17:01  AUTOSPORT web

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2006年にダブルRでイギリスF3王座を獲得したマイク・コンウェイ
ユーロF3などを主戦場に若手育成のチームとして長年活動を続けてきた元ライコネン・ロバートソン・レーシングこと、チーム・ダブルRが、来季2017年に向けて、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスへの参戦を検討していることが明らかになった。

 シングルシーターとは異なる畑である耐久レースのスポーツカー参戦にあたり、チームオーナーのアンソニー・ハイアットは今季のWECオースティン戦のパドックを訪れ、LMP2進出の計画を「評価している段階だ」と語った。

「私はここで何が行われているかをこの目で確認するために来た。その意味では事実調査として真剣に検討を行っているし、ここなら古い友人に会って話を聞くこともできるからね」と、ハイアット。

「LMP2に関して興味を持っているのは、我々のキャパシティとファクトリーにそれだけの余裕があるからだ。ただし、それを実行に移すためには適切なスポンサー契約などのアイデアを思いつく必要があるけどね」

 ハイアットは、彼らのチームがLMP2参戦を決めて活動を拡張した場合、長年参戦してきたユーロF3の公式サプライヤーでもあり、チームと商業的な姉妹企業でもあるダラーラのシャシーを使用することになるだろう、とも明かした。

「我々はダラーラとの長年のリンクを持っている。彼らが我々のシャシーパートナーとなるのは当然の選択だろう」

 キミ・ライコネンと当時のマネージャーであるスティーブ・ロバートソンが、ジョイント・ベンチャーとして2005年に立ち上げた同チームは、翌年にイギリスF3選手権で現在WECのトヨタ・ワークスでLMP1ドライバーを務めるマイク・コンウェイとともにタイトルを獲得。その後、2010年にハイアットがチームを引き継ぎ、名称を『ダブルR』に正式変更。今季はユーロF3参戦を見合わせたものの、イギリスF3ではMSVのタトゥース・コスワースを使用して再びタイトルを獲得している。