GULF NAC PORSCHE 911 Gulf Racing with PACIFIC「GULF NAC PORSCHE 911」
灼熱のタイラウンドで4連続完走を果たす
#9 GULF NAC PORSCHE 911 レース結果
2016 AUTOBACS SUPER GT 第7戦 BRIRAM SUPER GT RACE
10月8日(土) 予選 天候/コース:晴れ/ドライ
予選Q1ポジション:18位(1'34.042)
10月9日(日) 決勝 天候/コース:晴れ/ドライ
決勝ポジション:17位(Best Lap 1'35.269)
スーパーGTシリーズ第7戦が、10月8~9日にタイ、ブリラムのチャーン・インターナショナル・サーキットにおいて300kmレースとして開催。Gulf Racing with PACIFIC「GULF NAC PORSCHE 911」(阪口良平/吉田広樹)は、ハンディウェイトなしで今季最高位を狙い参戦した。
決勝は18番グリッドから阪口がスタートして、ピット作業のタイミングで一時は5位まで順位を上げる走りを見せた。中盤以降は吉田がドライブを担当し最後まで粘りの走りを見せて17位でゴール。
残念ながら今季最高位はならなかったが、4戦連続の完走を果たしチームポイントを加算。ドライバー、ピットスタッフに大きなミスもなく収穫のあるレースとなったが、反省点もあったレースとなった。
タイ、バンコクから北東へ400km。ブリラムはサッカーチーム、ブリラム・ユナイテッドの本拠スタジアム脇にサーキットが造成された発展著しい町。ここでのGTレース開催は今回で3年連続となる。
コースは高低差が10mと比較的フラットで、コース幅も広く高速コーナーもありドライバーには好評なレイアウト。また路面のグリップも日本のサーキットとは異なり攻め甲斐があるという。
チームはタイラウンド初参戦、阪口は6月のアジアン・ル・マンシリーズで走っており今回が2回目、吉田は昨年セーフティカーをドライブしているもののレースは初出走となった。今回はハンディウェイトの搭載がMAX値であり、次のレースは半減で最終戦は0となる。したがって今季最も結果を残せるラウンドと期待された。
予選日は未明に雨が降ったものの朝の公式練習までにすっかり乾いた。気温28℃、路面温度31℃と低めのスタートとなったが、徐々に気温、湿度とも上昇していった。
このセッションを主に走り込んだ阪口は1分34秒738で17番手。1分34秒台後半には7台がひしめいており厳しいポジションにいる。午後の予選Q1は気温30℃、路面温度38℃と路温が上がった。
タイヤは決勝レースでの無交換を考慮して、フロントはハード、リヤはソフトを選択した。しかし阪口は1分34秒042へ大きくタイムアップするも18番手にとどまり、14位までが出走できるQ2への進出はならなかった。
決勝レースは気温33℃、路面温度44℃と路温がレースウィークで最も上昇。タイヤには厳しくなるため、タイヤ無交換作戦が成立するか難しい状況になった。
スタートドライバーはいつものように阪口が担当。序盤の混乱も巧みにかわし順位を守って周回を重ねた。タイヤの磨耗などで早めのピット作業を進めるチームが出てくると、コースにとどまっていた阪口は1分36秒台と安定したラップタイムで徐々に順位を上げていった。
折り返し点に近い30周目には5位まで順位を上げた阪口は36周を終えてピットイン。ここでタイヤをすべて交換し吉田に交代、燃料補給を済ませてコースへ復帰した。
ピット作業で予定より多めの時間を要したこともあり、17位へ順位を下げた吉田だったが、前後には同一周回でバトルする車両もおらず事実上の単独走行となった。吉田は終盤の49周目にこのレースでのベストタイム1分35秒269をマークし、結果的に予選より順位をひとつ上げた17位でゴール。
4戦連続での完走を果たすことができた。またクラストップと1周差でゴールしたことにより、SUGO以来のチームポイント3点を加算し、チームランキングは22位となった。
レースは最終ラウンド、ツインリンクもてぎでの2レースを残すのみ。今季最高位はSUGOと鈴鹿での13位。悲願の初入賞&ドライバーズポイント獲得を目指して最後のラウンドに臨む。
国江仙嗣監督
「悔しい結果で申し訳ありません。今回はタイヤ選択を間違えてしまったのかもしれません。両ドライバーとも良く頑張ってくれましたし、途中での作戦変更にもかかわらずメカニックは良く対応してくれましたし頑張ってくれました。
チーム全体の力は毎戦レベルアップしているのを感じることができました。最終ラウンドに向けてはまだいろいろ勉強しないといけないこともありますが、最後の最後まで最善を尽くせるよう精一杯努力するつもりです。ぜひ応援をよろしくお願いいたします」
阪口良平選手
「スタート直後から混戦でポジション取りに苦労しました。1コーナーで押し出され単独走行になりましたが、その後はペースを取り戻すことができました。
途中からブレーキが厳しくなりリヤの挙動も不安定になったので予定より早めにピットインしたかったのですが無線の混線もありピットインが遅れました。勝負やバトルができませんでしたが、完走して分かったこともあり収穫がなかったわけではありません。最終戦は『終わりよければすべて良し』というようなレースにしたいですね」
吉田広樹選手
「朝のフリー走行でのペースは悪くなく、もう少し上位に行けるかなと思っていましたが残念な結果になってしまいました。タイヤは予定を変えて4本とも交換したのですが、中盤からいい感じで走れました。
ただ終盤はアンダーステアが強いうえに、ブレーキもきつく前を追うことができませんでした。。最後まで諦めずポイントを取るという覚悟で最終ラウンドに臨みます」