アーロン・カネット 2016.10.23 ロードレース世界選手権 第16戦 オーストラリアGP 決勝
[Moto3] カネットがMoto3クラスで初の表彰台を獲得。ロイは5位でフィニッシュ
2016年10月23日(日)・決勝
会場:フィリップアイランド・サーキット
天候:晴れ
気温:12℃
コースコンディション:ドライ
観客:3万6500人(3日間:8万3600人)
Moto3 レポート
Moto3クラスは転倒者が続出する波乱の展開に。そして、6周目の9コーナーと10コーナーの間で起きた多重クラッシュのために赤旗中断となり、10周に短縮されてレースは再開されました。
高速サーキットのフィリップアイランドで10周のレースは、まさにスプリントレース。スタートから大接戦となりましたが、Honda勢は、3番手争いの大集団の中で、ルーキーのアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が初表彰台を獲得。カネットとともに今季初表彰台を狙ったリビオ・ロイ(RW Racing GP BV)が僅差の5位でフィニッシュしました。
予選で転倒を喫し、28番グリッドから決勝に挑んだ尾野弘樹(Honda Team Asia)は3番手争いの大集団の中で8位でフィニッシュ。ジュール・ダニーロ(Ongetta-Rivacold)が9位、アダム・ノロディン(Drive M7 SIC Racing Team)が11位になり、前戦日本GPから2戦連続でポイントを獲得しました。
Moto3 コメント
アーロン・カネット(Moto3 3位)
「初めての表彰台獲得となりました。信じられない気持ちです。今日はすごく混乱したレースで、最初のレースで転倒してしまいました。しかし、レッドフラッグが出て、ラッキーなことにグリッドに並ぶことができました。レース2は、気持ちを切り替えて挑みました。セカンドグループに加わることができたし、最終ラップは、前に出て逃げようと決めたのですが、ブラッド・ビンダーに抜かれました。しかし、彼のスリップストリームを使って抜き返すことができました。チェッカーを受けてから、ビッグスクリーンの3番目に自分の名前が載っているのを見たときに涙が出ました。チームとともにがんばってきたことがやっと報われたような気がしました」
リビオ・ロイ(Moto3 5位)
「これまで経験した中でも、1番熱いレースになりました。スタートした直後の3コーナーではマシンが空を飛んでいきました。運良く避けることはできましたが、グラベルに飛び出すことになりました。とにかく、至るところで転んでいて、イエローフラッグが出ていました。当然のように赤旗中断になりました。レースは周回数が大幅に減ったことで信じられないくらいの接戦になりました。3位にはなれませんでしたが、今日の結果にはとても満足しています。日本GPでは7位、そして今大会は5位。今シーズンの自己ベストを更新しているのでうれしいです」
尾野弘樹(Moto3 8位)
「レース1はペースが上がらずどんどん後退してしまいました。そのため、レース2はリアタイヤをソフトにしたのですが、それがよかったと思います。今日はすごく転倒者が多かったのですが、運よく、その影響を受けずにポジションをキープすることができました。今日は集団のトップを狙っていましたが、フィリップアイランドは初めて走るサーキットだったので、勝負所が分からず、今日は8位がやっとでした。残り2戦、全力で挑みます」