2016年F1アメリカGP決勝で、トロロッソのダニール・クビアトは11位、カルロス・サインツJr.は6位だった。
■スクーデリア・トロロッソ
ダニール・クビアト 決勝=11位
すごくタフなレースだった。スタートは良かったと思うんだけど、1周目に(セルジオ・)ペレスと絡んで10秒のペナルティを受け、1ストップの戦略にスイッチするしかなくなったんだ。
結果として妥協を強いられるレースになり、その戦略を機能させるのも簡単ではなかったけど、ベストを尽くして、最後までプッシュし続けた。実際、ミディアムタイヤでものすごいロングスティントを走ったにもかかわらず、タイヤのマネジメントはとてもうまくいったと思う。
ともあれ、ポイント獲得をかけて戦う機会を失ったのが残念と言うしかない。
カルロス・サインツJr. 決勝=6位
今日の成績は、僕とチームにとって本当に特別なものだ。まさに最高の結果だよ! シーズンの終わりまで頑張っていけるように、みんなを勇気付け、チームの士気を高める方法として、これ以上のものはない。このサーキットに何があるのかわからないけど、僕はここでレースをすると、いつもすごくいいフィーリングで走れるんだ。この週末のことは、これからもずっと忘れないと思うよ。
僕のF1でのベストリザルトに並ぶ成績を残せてとてもうれしいけど、今回の6位はバルセロナのときとは、また少し違う意味合いがある。クルマのポテンシャルから言って、ここで6位に入れるとは思っていなかったからだ。レース前のチームのシミュレーションの結果は11位か12位あたりというものだったのに、実際には5位を争ったのだからね。
最初のスティントでは、(フェリペ・)マッサのウイリアムズから大きく離されないようにしながら、うまくタイヤを持たせることができたし、その後はソフトタイヤでフェルナンド(・アロンソ)との間に十分なギャップを築くこともできた。
VSC(バーチャル・セーフティカー)のタイミングがラッキーだったこともある。あれのおかげで、いきなりマッサの前に出られたんだ。
最後のスティントをソフトで走りきるのが、かなり難しいことは最初からわかっていた。けれども、僕は何とかやってやろうと決心していたし、実際にそのセットでフィニッシュまでもっていくことができた。最後の2周ほどは、もう完全にタイヤが終わっていて、ただ必死でドライブしているような状態だったけどね!
フェルナンドとのバトルはとても楽しかったよ。最終的には抜かれるだろうと覚悟していたけど、「彼にも少し苦労をさせてやろうじゃないか」と思いながら戦った。彼がどんなふうに仕掛けてくるか、それに対して僕はどうディフェンスすべきかも、完璧にわかっていた。何しろ、僕はこの12年間、ずっと彼のレースを見てきたんだ……。
彼がDRSを使って「チャオ!」と言いながら抜いていくまで、あれだけ長い間抑え続けることができたのだから、上出来だったと思うよ! とにかく最高にハッピーだ。あまり喜びを顔には出さないようにしているけど、いま僕の心の中がどうなっているか、たぶん他人には想像もつかないと思うよ。今夜はシャンペンを開けてお祝いをするつもりだ。僕としては、まるで優勝したような気分だからね!