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JAXAが閉鎖環境下での治験被験者を26日まで募集中! 2週間の滞在で協力費38万円

2016年10月24日 16:41  キャリコネニュース

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、閉鎖環境下での心の動きを探る、第3回「閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験」の被験者を募集中だ。JAXA筑波宇宙センターにある試験設備に2週間滞在し、協力費として38万円が支払われる。参加条件は、20歳~55歳の健康な男性で、募集人数は8人。応募期間は10月26日までとなっている。

この試験はJAXAが2015年度から実施。2015年度に1回、2016年度には最大で3回の閉鎖試験を実施する。閉鎖環境滞在時に被験者が感じるストレスを反映する客観的指標(ストレスマーカ)の抽出を目的とする。

外部との連絡NG、食事は宇宙食、前回試験では途中退出した人も

ISS(国際宇宙ステーション)では4~6か月間の長期滞在となる。そこで宇宙飛行士は宇宙実験やISSのシステム運用作業などを行うが、閉鎖環境での長期間滞在は人間の精神的な面に様々な影響を与えると言われている。

被験者は、宇宙飛行士養成棟閉鎖環境適応訓練設備に2週間(13泊14日)滞在し、ISS滞在を模したストレス負荷を受けつつ、さまざまな課題を実施しながらストレスマーカ候補の測定を実施することになる。9月に終了した第2回目の試験では、開始2日目に被験者1人が体調不良で途中退出している。

試験中はPC、スマートフォン、携帯電話などの持ち込みが禁止され、外部との連絡が遮断される。食事は宇宙食を模擬した保存食のみだという。

申し込みには医学ボランティアを運営するJCVNの専用ページに登録を行ったうえで登録説明会への応募が必要。登録時に「閉所恐怖症でないか」「必ず全日程の参加ができるか」などの質問に回答するほか、志望動機を300字ほどで書くことが求められる。

閉鎖空間と連続監視状態に耐えられるか

宇宙滞在を模した試験であることや、38万円の報酬が得られることもあり、ネットでは「楽しそう!」「会社よりも環境良さそう」といったコメントが相次いだ。

一方で、2週間も閉鎖環境で過ごすことは過酷すぎると言う人も。

「やりたがってるコメントが多数見受けられるけど、閉鎖空間の辛さをわかってない」
「時給1,130円だってよ。けど、連続勤務336時間その上ずっと監視。過酷すぎる(笑)」

確かに、生活に制限を受けながら、一日中閉鎖的な環境に身を置きながら2週間過ごすのは想像以上に厳しいものがあるだろう。応募は26日までと日が迫っている。応募要項を読んで、「ぜひやってみたい」という人は、JCVNの専用ページから申し込みしてみてはどうだろうか。

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