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F1アメリカGP 予選トップ10ドライバーコメント

2016年10月23日 17:51  AUTOSPORT web

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2016年F1第18戦アメリカGP
2016年F1第18戦アメリカGP、予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
 懸命に取り組んできて、今日、チーム全員がそれに対する素晴らしい見返りを受け取ることができた。すべてをうまくまとめることができ、その結果、アメリカ(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ=COTA)での初ポールをつかんだ。ものすごくうれしいよ。

 これまでずっと1コーナーの出来がとても悪かった。正しいラインを取るのが難しく、その部分で時間を失っていたんだ。でも今日、ついにうまくやることができた。肝心なタイミングでそれができたんだ!

 今週末は強さを感じているから、他のレースと同じように明日に臨むつもりだ。スタートとロングランペースの地固めのため、かなりの努力を注いできた。明日走るのが楽しみだよ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 予選=2位
 Q3最後のランでいいラップを生み出した。でもルイス(・ハミルトン)がセクター1でさらにタイムを縮めたので、残念ながら(ポールには)届かなかった。
 
 今年ここまでを振り返ると、予選順位がすべてというわけではないから、明日のレースで優勝できるチャンスは十分あると考えている。1コーナーに向かう間にルイスをつかまえることを目指すよ。そこでうまくいかなくても、このコースには他にもたっぷりチャンスはある。

 アメリカGP初優勝を挙げて日曜夜にここを発つことができれば最高だろうね。 


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=3位
 今回の予選には満足している。今日可能なベストな結果だったし、僕らは大きく進歩し、どんどん速くなってきている。

 スーパーソフトタイヤでスタートするけれど、周囲のドライバーたちはソフトだから、それが僕にとって有利になることを期待している。そうなるのではないかと考えて、僕はこの選択をした。スタートでこれがプラスに働き、1周目をうまく攻められるといいね。

 スーパーソフトはソフトほどレンジが広くないと思う。できるだけ長く走れるといいが、僕としてはこのタイヤによってスタートでいいポジションをゲットし、トラフィックの中で戦うことなく、自分自身のペースをコントロールできれば理想的と考えている。 

 予定どおりだから何も心配はない。マックス(・フェルスタッペン)はソフトで行きたがった。僕は喜んでスーパーソフトで行くことを選んだ。昨日のロングランではスーパーソフトでの方が快適に走れた。だから選んだんだ。スーパーソフトが発進の時にいい感じのグリップをもたらしてくれるといいな。

マックス・フェルスタッペン 予選=4位
 2台で2列目に並べたので悪くない結果だと思う。僕は予選の出だしは好調だったけれど、終盤はそれほどでもなかった。Q2をソフトタイヤで通過できたことには満足しているし、いいラップだったと思う。でもその後がかなり厳しかった。
 
 Q3最初のランはまずまずで、そこから向上させていき、2回目のランもうまくいっていたけれど、最終コーナーでオーバーステアが出て、時間をロスした。

 グリッド上で前には3台いるわけだから、決勝中にオーバーテイクが必要となってくる。ソフトコンパウンドでスタートすることが助けになるといいね。

 メルセデスは予選でかなり強かったし、明日勝つのは簡単じゃないだろう。だから後ろのドライバーたちに気をつけていなければならない。ダニエル(・リカルド)と僕は別の戦略でスタートするから、攻撃するか防御するかの選択肢を持つことになる。面白いレースになるといいね。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=5位
 上位とのタイム差を見ると、もちろん今日の結果に満足することはできない。僕らはやれるだけのことをやったが、理想とは程遠いグリッドになってしまった。でもこれが今日の現実であり、決勝ではもっと強さを発揮しなければならない。

 昨日は正しいセットアップをなかなか見つけられずに苦労した。あちこち小さな変更をして、今日はマシンのハンドリングがかなりよくなった。でも1周におけるスピードは足りず、もっと速く走るには全体的なグリップを向上させる必要がある。

 明日は長いレースになる。ロングランは悪くなかったから、明日はこのクルマがもっと優れた力を発揮すると期待している。もちろんベストを尽くしていいレースをしたいと思っている。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=6位
 あまりいい予選ではなかった。決勝はもっとうまくいくといいね。もちろん何か違うことも視野に入れて挑戦していくし、今日のことから学び、前に進む。上位勢とのギャップにはもちろんがっかりしている。

 僕自身にとって最高の予選だったとはいえない。全体的に見ればまずまずだった。マシンの感触は悪くなかったしね。でも最終的に僕らは単純に速さが足りなかった。

 Q3ではもう少しだけいいラップを走れた可能性があったが、それでも前のグループと比べると僕らのパフォーマンスが足りないのは明らかだ。明日は違う日になればいいね。

 最後のラップは少しアグレッシブに行き過ぎたと思う。今の時点で疑問点が残っている。鈴鹿の高速コーナーではあれだけ強かったのに、ここでなぜ低迷したのか、少なくともその理由は分からない。すべてのセクターでぱっとしない。

 知恵を絞ってライバルたちに勝つチャンスはいつだってあるから、明日どうなるか見ていくよ。それには素早く反応しなければ。スタートタイヤの戦略はもう決まっているが、新品タイヤをいくつかキープしてあるから、楽しみにしていよう。面白いレースになるかもしれないよ。タイヤのデグラデーションが重要な要素になる。明日はそれが大きな役割を果たすことになるかもしれない。

 2週間前に走った鈴鹿との類似点が多いサーキットなのに、ここでは全体的にペースを発揮できずに苦しんでいる。それがなぜなのか、答えを示すことはできない。自分たち自身、正確に分かっていないからだ。何が起きたのか理解するために分析を進めていくつもりだけれど、今のところ、これを現状と受け止め、日曜のレースで全力で戦うだけだ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=7位
 今日のグリッド7番手は、これ以上ない結果だった。今回もトップ3チームの下の最高位だし、現実的に期待できるのがこの位置なんだ。

 ここでは良いパフォーマンスが発揮できると分かっていたけれど、後方グループとの差が大きいことには、実はかなり驚いている。

 レースではスタートと1周目が重要なので、トラブルを避けつつ懸命に攻めることが必要になる。今夜は正しい戦略を選択することに集中するよ。異なるオプションがいくつかあるから、どれが最もチャンスを与えてくれるかを考えなければならない。前方と後方との差を見ると、単独で走る午後になりそうだけど、そんなことはまったく気にならない。力強い結果がほしいだけだ!

■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 予選=8位
 僕らチームにとっていい予選だった。フォース・インディア2台の間から明日のレースをスタートできるんだ。今日は彼らの方がペースがよかったけれど、明日はそうではないことを願っている。 
 
 長いレースになるだろう。でも僕らのレースペースなら彼らと戦えると分かっている。今日のプラクティス以降、セットアップを改善したから、それが明日役立つといいね。フォース・インディアとは激しい接戦になるだろうから。彼ら2台の前にいられるよう、全力を尽くさなければならない。この戦いは勝てる見込みがある。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 予選=9位
 今日の予選でポジティブだったのは、僕ら2台がフォース・インディアの間に割って入ったことだ。明日彼らと戦う上でいい位置につけることができた。
 
 唯一のネガティブな点は、(ニコ・)ヒュルケンベルグのマシンとのタイム差が予想以上に大きかったことだ。それでも今回僕らのマシンはショートランよりもロングランで感触がいいから、明日それが助けになるだろう。

 決勝ではすべてに正しく対処する必要がある。特に戦略面をうまくやって、最大限のポイントをつかみたい。

■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 予選=10位
 今日の予選の後は、これ以上ないほど幸せだったよ! FP3は2度のパンクでコースを走る時間があまり得られず、難しいセッションになってしまったけれど、突然Q2で素晴らしい1周をまとめることができ、Q3進出を果たせたんだ。驚きだったよ。無線で順位を聞かされた時には、本当にうれしかった!

 チームも間違いなくうれしかっただろうね。何度か厳しい週末を過ごしただけに、これこそが僕らに必要なものだったんだ。今日は2016年シーズンのなかで、最も忘れられない日のひとつとなった! 明日は厳しいレースになるだろうが、ポイント獲得をかけてベストを尽くして戦うよ!