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Honda MotoGP第16戦オーストラリアGP Moto2クラス予選日レポート

2016年10月23日 10:41  AUTOSPORT web

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中上貴晶
2016.10.22 ロードレース世界選手権 第16戦 オーストラリアGP 予選

[Moto2] 総合3位のルティがポールポジションを獲得。中上は12番手

2016年10月22日(土)・予選
会場:フィリップアイランド・サーキット
天候:曇りのち雨
気温:11℃
コースコンディション:ドライのちウエット

Moto2 レポート
 Moto2クラスは、低い気温と路面温度で転倒車が続出し、のべ19人が転倒する厳しい戦いとなりました。そして、セッション中盤に転倒したトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が、再スタートを切って、今季2度目のPPを獲得しました。前戦日本GPで今季3勝目を挙げて上り調子のルティは、今大会も速さを見せており、優勝候補の筆頭に挙げられています。

 2番手にはマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)で、今季ベストグリッドを獲得しました。セッション開始早々に転倒したサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)は、マシンを修復してコースインすると、終盤に3番手タイムをマーク。今季9度目のフロントローを獲得しました。

 総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)は、セッション終盤に転倒して10番手。そのザルコを21点差で追うアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)は、アタックしていたセッション終盤にガス欠でストップ。不完全燃焼に終わり、16番手でした。

 初日6番手だった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、トップタイムをマークしていたセッション中盤に4コーナーで転倒し、12番手に終わりました。この転倒で右肩を負傷しましたが、決勝は出場する予定です。

Moto2 コメント
トーマス・ルティ(Moto2 ポールポジション)
「今日の予選は、とても特別でした。MotoGPの予選が終わるころに空が暗くなってきました。これは5~6分後には雨が降ってくるだろうと確信しました。それで早いタイミングでタイムを出そうとしましたが、最後まで雨は降らず、リスクを冒す必要もありませんでした。風が強く、そして気温が低く、タイヤの温度をキープするのは、とても難しい状況でした。しかし、レースに向けてフィーリングはとてもいいです。ただ、セッティングは完ぺきではないので、決勝日の朝にもう一度確認したいです」

マティア・パシーニ(Moto2 2番手)
「今日は強風と寒さ、そして雨という難しい天候の中で行われました。この2日間、天候が目まぐるしく変わるので、3周以上連続で走ることがありませんでした。それだけに難しい予選になりましたが、今シーズン、ここまでがんばってきた成果が出せたと思います。とてもハッピーな気分です。明日の決勝は、トップグループについていきたいです。フロントローに並べてとてもよかったです。明日のウォームアップでもう一度セッティングを確認して、フィーリングを改善したいです。決勝に向けて集中しなければいけません」

サム・ロース(Moto2 3番手)
「難しいコンディションとなり、みんなフロントのグリップに苦戦していました。僕たちにとっても、あまりいい予選にはなりませんでした。2度も転倒して、周回数も少ないのですが、PPとわずか0.065秒差でフロントローに並ぶことができました。フロントエンドのフィーリングをもう少しよくする必要があります。あとはコンディション次第ですが、いいレースをする自信があります。明日は少し気温が上がり、風も弱まると思います。タイヤにとっては、今日よりいいコンディションになると思います」

中上貴晶(Moto2 12番手)
「ウエットばかり続いていましたが、予選はドライコンディションになり、一発勝負となりました。走り出してからフィーリングは悪かったのですが、トップタイムが出ていたので、もう少し走ってからピットに戻ろうと考えていました。しかし、右側のタイヤ温度が上がりきっていなかったのだと思うのですが、スッとリアのグリップが抜けてしまい、ハイサイドのような形になりました。そのときにアクセルを開けてしまうことになり、バランスを崩して転んでしまいました。転倒したあと、右肩が変な感じだったのですが、脱臼していたようで、右肩を上げたらうまく入りました。痛みはありますが、今晩しっかりケアして、明日はいいレースをしたいです」