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「ロケットのように女性を撮る」タロウホリウチ初の写真展、その意図は?

2016年10月22日 15:12  Fashionsnap.com

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写真
「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」が初の試みとして東京・千駄ヶ谷で開催している写真展「Portrait TARO HORIUCHI」がユニークだ。会場では女性モデルの"ポートレート"のみを展示。服は襟元だけという写真だが、6人の国籍もセクシャリティも異なる女性たちが「タロウ ホリウチ」のブランドの核となる"透明性"というキーワードを体現している。


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 「Portrait TARO HORIUCHI」は今夏よりスタートしたプロジェクトで、改めてブランドの世界観を発信するため写真家に瀧本幹也を迎えて企画された。是枝裕和監督のもとで「そして父になる」や「海街diary」などの撮影監督を務めた瀧本は、映画界だけではなく広告業界、アート業界と幅広いジャンルで活躍している。過去に出版されたスペースシャトルと地球がテーマの写真集「LAND SPACE」と「タロウホリウチ」持つ"未来的で有機的"な世界観に共通項があることから、堀内が「ロケットを撮影するようなイメージで人を捉えて欲しい」と依頼。このコンセプトから、服がメインではないポートレート展の構想を膨らませていったという。
 6人のモデルの中にはインスタグラムでハントし海外から呼び寄せたモデルもおり、加茂克也のナチュラルなヘアメイクによりそれぞれが持つ個性が引き立てられた。写真の背景のカラーはモデルによって異なり、それぞれの女性が持つオーラのようなものを捉えるため、あえて余白を大きく切りとった。堀内は「ファッションは服だけではない。空間や音楽、メイク、写真...様々な要素によりブランドの表情は作られていると考えていて、例えヌードだったとしてもそれは同じ。ビジネスが安定してきた今、(今回のように)純粋な自分の世界観を表現する機会も必要だと感じている」と話している。
■Portrait TARO HORIUCHI会期:2016年10日17日(月) – 24日(月)時間:12:00– 18:00*ワークスペース開放は10月18日(火)、22日(土)23日(日)のみ
住所:東京都渋谷区神宮前2-30-28