トップへ

Honda MotoGP第16戦オーストラリアGP Moto2クラス初日レポート

2016年10月22日 09:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

中上貴晶
2016.10.21 ロードレース世界選手権 第16戦 オーストラリアGP フリー走行

[Moto2] FP2は雨でキャンセル。フォルガーがトップタイムをマーク。中上は6番手でスタート

2016年10月21日(金)・フリー走行
会場:フィリップアイランド・サーキット
天候:雨
気温:10℃
コースコンディション:ウエット

Moto2 レポート
 Moto2クラスは、3クラスの中で最も厳しいコンディションの中で行われ、そのため、1回目の走行では多くの周回を刻めず、2回目の走行はキャンセルとなりました。

 その中でトップタイムをマークしたのはジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)で、走り出しから好調で、セットアップも進みました。周回数はそれほど多くはありませんが、2日目のフリー走行と予選に向けて手応えある走行となりました。

 2番手にはダニー・ケント(Leopard Racing)で、Moto2クラスにスイッチしてからのベストリザルトとなりました。昨年のMoto3チャンピオンで、Moto2ルーキーのケントは、シーズン中盤戦に入って、いい走りを見せていました。それをやっとリザルトにつなげることに成功しました。

 3番手には総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)で、ウエットコンディションの中で快調にラップを刻みました。以下、ロレンソ・バルダッサーリ(Foward Team)、総合2位のアレックス・リンス(paginas Amarillas HP 40)、総合6位の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)と続き、中上は6番手で初日を終了しました。

 走り出しから快調にラップを刻めたという中上は、ピットで待機する時間が長くフラストレーションをためる一日となりましたが、2日目のフリー走行、予選では、トップタイムに挑みます。

Moto2 コメント
ジョナス・フォルガー(Moto2 1番手)
「FP1でトップタイムを出すことができたのはうれしいです。そして、豪雨になり危険だったのでFP2がキャンセルとなりましたが、とても正しい決断だったと思います。感触はよかったです。ゆっくりスタートして、いいリズムと感触をつかみました。セッティングを少し変えたら速いラップタイムを刻むことができました。まだ最初のプラクティスなのであまり話すことはありませんが、明日は天気がよくなり、雨が少ない状況か、ドライコンディションで走れることを願っています」

ダニー・ケント(Moto2 2番手)
「今日は寒く、そしてウエットコンディションになりました。雨の中でとてもいい感触があったので文句は言いません。FP1では2番手タイムでセッションを終えられました。トップとの差はわずか0.1秒です。明日は今日と同じような天気になりそうですが、雨ではいい感触があるので、僕にとってはポジティブなことです」

ヨハン・ザルコ(Moto2 3番手)
「今日はかなり雨が降りましたが、最初からいいペースを見つけることができました。周回するごとによくなり、ファステストタイムに近づいていきました。快適に走っていましたが、次第に雨が強くなり、リスクが大きくなりました。FP2では天気が一段と悪くなり、レースディレクションがキャンセルを決めました。正しい決断だったと思います。明日は天気次第で2つのプランがあります。もし雨が降ったら注意深くならなければなりません。一歩一歩焦らず進みます。ドライになったら、セットアップの時間が少ししかないので素早く感触をつかむことが重要になってきます。明日の様子を見たいです」

中上貴晶(Moto2 6番手)
「12周しかできませんでした。周回数が圧倒的に少なかったのですが、ぽんと乗ってタイムがすぐに出ましたし、1周目からいいフィーリングでした。今までに比べて、ウエットコンディションの不安がなくなりました。待機の時間が長い一日でしたが、よかったと思います。フィリップアイランドは、天気が悪くなると寒くなるのは分かっていますが、今日は本当に最悪のコンディションでした。午後の走行のキャンセルは、正しい判断だったと思います。とにかく、天気が回復することを願っています」