モビスター・ヤマハ・MotoGP代表、リン・ジャービスはホルヘ・ロレンソがドゥカティへ移籍すると知りながらシーズン序盤から共に過ごしたのは”変な感じ”だったと語った。
3度のチャンピオンに輝いたロレンソは、既にヤマハとして契約延長が決定していた今季開幕後まもなくの4月に2017年ドゥカティへの移籍を発表した。
シーズン終盤に差し掛かり、残り3戦となったところで、ジャービスは早い段階での移籍発表は必然的に関係の変化を意味すると認めている。
「ホルヘが移ると決めた瞬間からはもちろん少し流れが変化したよ」とジャービス。
「我々は彼をチームとして平等に全面的に支えている。そして我々がそれを実行出来ていることは非常に満足している。しかし今シーズンはちょっと変な感じだった。契約のサインをもっと後にしてくれたほうが良かった。ただそれは難しいことだ。誰だって自身の未来はなるべく早く確定させたいからね」
ヤマハとしてチャンピオンシップ最後の挑戦は順調に始まり、シーズン序盤の6レース中3レースで優勝、2位フィニッシュを2回成し遂げたが、シーズン中盤から大きく落ち込み、ホンダのマルク・マルケスが先週末日本GPでタイトル獲得を確定させたことで、現在はチームメイトのバレンティーノ・ロッシと2位入賞を争っている。
ヤマハとの契約は12月31日までだが、ロレンソに最終戦バレンシアGP後の公式テストはドゥカティとしての参加を許可した。
ロレンソはその一週間後のヘレスでもドゥカティのテストを希望したがそれは許されなかった。しかしジャービスはロレンソが友好関係のままでチームを去る事になると述べた。
「ホルヘは我々がスペシャリストの会社とスペシャリストのチームであることを理解している。我々は彼がチームを去り、なるべく早くドゥカティとの仕事を望んでいることも理解しているが、彼は契約がある事も分かっている」
「我々は共に9年間もの素晴らしい時代を過ごしたんだ。タイトルを3回も獲得したし、とても密な関係を築いている。もしかしたら2年後には彼が戻ってくるかもしれないが、それは誰にも分からないことだよ。彼と最高の形で今シーズンを終えたいと思っているので、それを実現するために我々は最善を尽くすつもりだ」