SROモータースポーツ・グループは10月20日、2017年からスタートするブランパンGTシリーズ・アジアの開催概要を発表した。日本での2ラウンドを含む全6ラウンド×2レースで、2017年は全12戦が開催される。
人気の市販GTレーシングカーであるGT3カーの、メインストリームレースであるブランパンGTシリーズ。そのアジア版として開催される『ブランパンGTシリーズ・アジア』の細かなディテールが発表された。参戦を検討しているエントラントにとっては気になる内容となっている。
まずカレンダーについては、全6ラウンドで開催される。開幕戦はマレーシアのセパン・サーキットで、4月8~9日に開催。次いでタイのチャン・インターナショナル・サーキットで5月20~21日に開催される。
その後は日本に舞台を移し、6月24~25日には鈴鹿サーキットで、8月19~20日には富士スピードウェイで開催。1ヶ月の間隔をおき、9月23~24日には中国の上海国際サーキットで、10月21~22日には、中国の浙江省に建設中の浙江サーキットで最終戦が行われる。
このカレンダーについてSROは、インターコンチネンタルGTチャレンジのいずれもバッティングしておらず、アジアシリーズ参戦チームが、タイヤ等そのままのパッケージでインターコンチネンタルGTチャレンジに挑戦できることをアピールしている。
また、週末のフォーマットについては、金曜日に45分間の走行セッションを2回実施。土曜朝には30分のセッションを行った後、15分間の予選を2回。土曜午後には60分レースが開催され、日曜には2時間のレースを開催。どちらのレースもピットストップが義務づけられる。
参戦車両については、GT3とGT4が用いられる。GT3はプロ/アマ、シルバーカップ、アマ/アマ、そしてGT4はアマチュアのためのレースと位置づけられている。タイヤサプライヤーには、ブランパンGTシリーズで実績があるピレリが就いた。
さらに、併催レースとしてランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアの開催が決定。両シリーズに参戦するドライバーやチームの負担が軽減されるとしている。また、賞金総額も30万ドル(約3100万円)が用意され、フルシーズンエントリーの場合のみ賞金が得られるとしている。
ヨーロッパではジェントルマンドライバーに高い人気を誇るブランパンGTシリーズだが、そのノウハウを活かし、SROはブランパンGTシリーズ・アジアでもホスピタリティスペースを充実させるほか、テレビやライブストリーミングも充実させるとしている。
アジアをメインに活動するチームやドライバーにとっては、魅力的なレースとなりそうなブランパンGTシリーズ・アジア。多くはGTアジアに挑戦してきたチームとなりそうだが、日本チームの挑戦も見てみたいところだ。