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WRC:若手再起用か続投か。Mスポーツのシート争い過熱

2016年10月20日 18:51  AUTOSPORT web

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世界ラリー選手権(WRC)を戦うMスポーツのシート争いが熱を増している。
世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているMスポーツのシート争いが熱を帯びてきている。

 来季WRCに参戦するチームのうち、フォルクスワーゲンは現状のドライバーラインアップを維持。またシトロエンとヒュンダイもドライバー布陣を発表しており、ラインアップが確定していないのはトヨタとMスポーツのみだ。

 そのMスポーツはレギュラードライバーのエリック・カミリとは2年契約を結んでおり、来季も継続起用することが確定済み。残るシートを狙っているひとりが、昨年までMスポーツでレギュラーを務め、今季は同チームからWRC2に参戦しランキング首位につけているエルフィン・エバンスだ。



「今年、僕はフィエスタR5のポテンシャルを100パーセント引き出してきたし、僕自身の力も示してきた」とエバンス。

「だから、WRC2で戦うのは今年で最後にしたい。来季、僕に残された選択肢はWRカーをドライブすることだけだ」


「今トップクラスで戦っているドライバーのなかには、僕より遅いドライバーも多くいる。チャンスはあると思っているし、いくつかオファーも受けている」

「ただ、残念ながら現時点で決まっていることはなにもないんだ」

■チームに近い人物はオット・タナク復帰を示唆


 また、チームに近い人物はオット・タナクがMスポーツへ復帰する可能性が高いと明かす。タナクも昨年はMスポーツに所属。今季はプライベートチームのDMACKワールドラリーチームでフィエスタRS WRCをドライブしている。

 その人物は「もちろん、来季はオット(・タナク)が復帰するに決まっている」と強調した。

「一部ではオットがトヨタに加わると報じられているけど、それはナンセンスだ。ありえないよ」


「あの噂を流した人物は、オットが新車開発にどれだけ深く関わっているか知らないのだろう。もしオットを起用しないのであれば、(チーム代表の)マルコム(・ウィルソン)が彼を開発に関与させる訳がない」

「オットは来年、チームに戻ってくる。そして一緒に勝利を目指すことになる」

■オストベルグ残留の可能性は


 チームにとっては今季レギュラードライバーを務めているマッズ・オストベルグと契約を延長することも選択肢のひとつだ。

 オストベルグの父親は「我々には選択肢が3つある。残念ながら、選択肢のひとつは消えつつあるがね」と明かす。


「具体的にどういったオファーが来ているのか話すことはできない。ただ、マッズ(・オストベルグ)は来年もWRCを戦っていることは間違いない」

 なお、オストベルグは来季Mスポーツの支援を受けつつ、AdaptaモータースポーツとしてWRCに参戦するとの報道もされている。