三菱自動車は10月20日、プレスリリースを発行し、日産自動車取締役会長兼社長で、ルノー取締役会長兼社長も兼務するカルロス・ゴーンが、三菱自動車の次期取締役会長候補に選出され、日産が三菱自動車の発行済み株式の34%を保有する単独筆頭株主となったことを発表し、三菱自動車がルノー・ニッサンアライアンスの一員になったと正式に発表した。
1970年に三菱重工業から独立し、モータースポーツ界でもWRC世界ラリー選手権やダカールラリー等で数多くの栄冠を獲得。また、ランサー・エボリューションシリーズ等で世界から高い評価を得てきた三菱自動車に、大きな転換点が訪れた。
20日、三菱自動車は日産自動車による2370億円の出資完了を受け、日産自動車が三菱自動車の発行済み株式の34%を保有する単独筆頭株主となったことを発表。また、ニッサンの戦略的な出資の一環として、ミツビシはニッサンとルノーによるグローバルアライアンスの正式な一員となると明らかにした。
「拡大したアライアンスは、2016年度の年間販売台数が1,000万台となる世界最大規模の自動車グループとなる。三菱自動車を迎えたことにより、17年前に創設したルノーとニッサンのアライアンスを特徴づける企業家精神や、マネジメントの協力体制はより一層強固なものとなるだろう」とゴーン取締役会長候補は語った。
また、現三菱自動車の益子修取締役会長兼取締役社長は「当社の新しい筆頭株主となる日産自動車の積極的な、戦略上、業務上および経営上のサポートを心より歓迎します」と語った。
「日産自動車は、当社の取締役会と経営陣の一員として、より深化したアライアンスを通じて、お客さまの当社への信頼を再構築し、将来のシナジーを最大化させる手助けをしてくれることを期待しています」